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ちょっくらシルクロード横断してきます〜中東・アジア旅行記ep 96

第11章 コーカサス編 
三十路センチメンタルジャーニー
ep96 デンジャーゾーン

 昨日断念したサーカスに今日は期待を込めて向かうことにする。このサーカスになぜ期待しているかというと、それは情報ノートの書き込みにあった。その書き込みにによると、こんなに覇気のないサーカスはなかなか見ることが出来ないという情報だった。例えば定番のライオンはガリガリにやせ細っていて、どう見てもご老体という感じらしい。また、熊は玉乗りではなく球に寄っかかっているだけ。こんな情報を見つけたらもう僕の頭の中には「観たい!!」しかない。

 しかし、このサーカスに行く途中には結構なデンジャーゾーンがあることは昨日確認済みだった。そこには昼間から売春婦とどう見てもその元締めらしきチンピラが溜まっている通りがある。しかも途中というか、サーカスの目の前の通りだ。。たむろして居るのはもちろん還暦ほどのおばちゃんたちで、しかもこのおばちゃんたち、前歯がなかったりして声は酒やけ、昼からウイスキーのビンを抱えて商売している。正直マジで怖い。トルコのトラブゾンのときのように、仲良くなるとかじゃない。それはただただ怖い。そのデンジャラスゾーンの目の前の通りを小走りで走り抜けるとそこがサーカスの入り口である。

 チケットを買おうとカウンターに行くとグルジア語でなにか言われている。全くわからないので英語で聞き返すがもちろんグルジア語なのかロシア語なのかで返答。こちらも頑張っってロシア語で『なんて?』って聞いても結局相手の言ってるをロシア語がわからず、完全硬直状態に。指差しロシア語本をフル活用し、なんやかんやで理解したのは、本日のサーカスは閉業であることだった。昨日ここに来た時は明日もやってるっていってたのに・・・( ´Д`)y━・~~

 そんな僕の様子を通りの向こうのデンジャーゾーンからウイスキーをラッパ飲みしているおばさまたちが見て爆笑している。おおーー怖いーーーと思いつつも、どのデンジャーゾーンを通らなくてはならいので、ここは腹を決めて再びチンピラと売春婦の中を小走りで過ぎる。ああ( ´Д`)y━・~~大声でコチラに向かってなんか叫んでいる汗。こえ〜〜〜〜〜( ;∀;)

 何とかその場から離れることに成功し、本当はサーカスを見るための時間があったのでそのまま旧市街をふらつく事にした。旧市街は石畳でいい感じである。コーカサス諸国というより東ヨーロッパに来ているようだった。
教会などはヨーロッパとは少し違うグルジア建築という事らしい。なんかいい感じである。そして、その向こうに見えるのは、イスラム建築のハンマム。そう、ここにもハンマムがある。

 どうやら話によれば、ここトビリシのハンマムは浴槽つきで風呂に入れるということだ。最初はこんなところにイスラーム建築と思ったが、よく考えて見ればジョージア(グルジア)の北はチェチェン共和国である。あのロシアとやり合ったチェチェンである。そしてそのチェチェン住人のほとんどがムスリムであるわけだから何も不思議なことはない。そしてカスピ海の向こう側はもうアジアである。

 その証拠に食べ物もここの名物はヒンカリという水餃子でパクチーたっぷりで肉汁たっぷり。見た目こそ違え、いよいよアジアが近くなってきた。

読んでくれた人へ
 今後、定期的にシルクロード横断日記や行きたいけど行けないという悶々とした気持ちで書いた、脳内妄想旅行の計画などをアップする予定です。お暇なときにでも、そちらも読んでやってください。ありがとうございました。スキをしてくれると僕のテンションが上がります。ファローしてくれたらうれション状態です。よろしくお願いします。人生の無駄遣い万歳^_^
HPやってます。いろいろな旅行関連記事を書いているのでよかったら寄ってみてください(^^)

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