ちょっくらシルクロード横断してきます〜中東・アジア旅行記ep48〜
第六章 ヨルダン アンマン編
三十路センチメンタルジャーニー
ep48、サーメルさんとクリフホテル 2006
本日の宿「クリフホテル」到着。幸いなことにベッドも空いており問題なくチェックインすることが出来た。ここで簡単に日本人バックパッカーにとってなぜ「クリフホテル」が特別なのかということを説明しておく。
その理由はこの「クリフホテル」で働いている従業員のサーメルさんにある。このサーメルさんは、パレスチニアン。パレスチナ人とはイスラエル建国前からその地域に住んでいた人々を指すもの。あくまで推測ではあるが、つまりサーメルさんの一族はもともとイスラエル付近に住んでいたが、イスラエル建国とともに土地を追われ、ヨルダンに移ってきた難民ということになるのか。
そんなサーメルさんは異常に日本人旅行者に対して優しい。本人に話を聞いてみると、「日本人は礼儀正しいし、僕たちパレスチナ人に対しても偏見を持たない」と言っていた。しかし、彼が日本人に対して強い想いがあるのはそれだけではない。それは香田証生さんという一人の日本人バックパッカーが関係している。
この事件を覚えている人も多いと思うし、ここではあえて事件の詳細に触れることはしないが、このクリフホテルに宿泊していた香田さんをサーメルさんは、「僕が彼のイラク行きを引き止めきれなかった」と悔やんでいたことにある。当時の小泉政権を揺るがすほどの大事件に発展したこの人質殺害事件は、国という大きなものだけではなく、彼と身近で接していた人の心にも大きな影を落としてしまったようだ。
ともあれ中東旅行における日本人のオアシスが彼である。着くなり、自腹でコーヒーをご馳走してくれ、その後顔をあわせるたびにお菓子、コーヒーを入れてくれる。このサービスは日本人のみww。
情報ノートをチェックし、そのまま近所のイラク食堂に向かう。なぜヨルダンでイラク食堂なのかというと、ヨルダンは家庭料理は死ぬほど美味い・・・がレストランはまずいというのが定番のようで(当時の話)、ヨルダンで食べるなら安くて美味いイラク料理が旅行者には定番のようだ。
食堂に入ると客はイラク人とパッカーのみ。ここのご飯はやはり美味い、安い。イラク人が作る、本格的な家庭イラク料理。なんかとっても日本人好みな気がする。マトンのトマトに込みに、ドライカレー、ヒヨコマメのスープで1.6JDだった。
おなかいっぱいになり、宿に帰り、昼寝。特にやることもなくそのまま引き続き就寝。そして翌日、なぜか体の疲れがえぐい。ここにきてたまった疲れが一気に来たようだ。朝7.30に起床するも疲れが取れていない。再び目を閉じる。午後2時30分....だめだ、まだ起きれない。午後5時30分....動けない。午後7時30分....サメールさんにコーヒーを入れてもらう。何とか目を覚まし洗濯物だけかたずけてしまう。午後8.30分....おいてあった小説にはまる。午前1時30分....読み終わって就寝。ああ....ユンケル飲みたい。
読んでくれた人へ
今後、定期的にシルクロード横断日記や行きたいけど行けないという悶々とした気持ちで書いた、脳内妄想旅行の計画などをアップする予定です。お暇なときにでも、そちらも読んでやってください。ありがとうございました。スキをしてくれると僕のテンションが上がります。ファローしてくれたらうれション状態です。よろしくお願いします。人生の無駄遣い万歳^_^
HPやってます。いろいろな旅行関連記事を書いているのでよかったら寄ってみてください(^^)
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