月夜はおぼろげに(心理トリガー②適切なアピールポイント)
という点で、実に見事なネーミングだと思っている商品があります。
「月夜」という万年筆のインクです。
実は、若い頃から万年筆が大好きでして。
といっても、持っているのは5本です。数千円のものばかり。
1本だけ、思い切って買った万年筆がありまして。
ウォーターマンのエキスパートです。愛用してます。
写真だと黒とか緑っぽく見えるのですが、実際は濃いネイビーです。
こんな感じ
↓↓↓
愛用しているインクが「月夜」です。
万年筆は好きだけど、万年筆シロウトの私には、
どのインクがいいか、判断できなかったんですよね。
「月夜」というインクを使ってみた感想はというと……
というのも、インクの色が一定じゃないんです。
ためしに「月夜」のインクで、月夜と書いてみました。
インクの「濃いところ」と「薄いところ」が混じっていて、不良品をつかまされた気分でしたね、最初は。
ただ、よ~く考えてみると、インクの名前が「月夜」なんです。
ふと、おぼろ月夜を思い浮かべてみました。
こんな感じ
↓↓↓
月に照らされて明るい部分と、夜の闇の暗い部分が混在しているのが
おぼろ月夜の風情ですよね。
実際の月夜をイメージして、「月夜」のインクで書いた文字を見てみると
確かに明るい部分と暗い部分が混在しているんです。
空の月夜を、ノートに写しだしてるイメージです。
と、ここまで考えて……
人気があるのも納得です。
このインクだけを愛用して、もう何年になるでしょうか?
商品のアピールポイントをしっかりつかんでいるネーミングだなと個人的には思いますが、いかがでしょうか?
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