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「小さな私」の癒し方 幼少期の記憶で人生の9割は決まる を読んでみた(前半)

40代になっても父親へのイライラに心を奪われそうになる私が、父親との関係に本気で向き合うことを決意した。

そんな私がまず手にした本は
親子の法則 人生の悩みが消える「親捨て」のススメ 三凛さとし著
(以下「親子の法則」)
このワークで号泣。
自分の中にあった黒い塊が少しずつほどけ、そこから光があふれ出した。
私は生まれてきたことに感謝している(親には伝えられていないが)。
この1冊でここまで浄化され、解放感を感じつつも、親との関係性にこれからも向き合い続けようと思う。
前回の記事はこちら ↓

親子の法則 人生の悩みが消える「親捨て」のススメを読んでみた(後半)|えむ (note.com)

そして今回手にしたのはこの本。
小さな私」の癒し方 幼少期の記憶で人生は9割決まる 心理カウンセラーmasa著

「親子の法則」に「インナーチャイルド」という言葉が出てきて興味がわいたのだ。


インナーチャイルド

心理学においてインナーチャイルドとは「心の中の癒されないこども」のことをいうらしい。(必ずしもネガティブなことだけを意味するわけではなく「内なるこども」を示すようだが。)
本書ではインナーチャイルドを「小さな私(リトル・ミー)」と呼んでいる。
心の中に住む過去に傷ついた自分、過去に住み着いた記憶がリトル・ミーであり、癒されずにいる自分の過去の分身なのだ。

今回、私が思い出した過去の記憶はほとんど母との記憶だった。
イライラする父ではなく、なんと母との記憶からリトル・ミーが存在していた。
そういえば「親子の法則」の「親ブロック度チェックテスト」では、父親と母親どちらとの関係に課題があるかがわかるのだが、私の結果は同数。
父からの影響が大きいと思っていたのに、半分は母の影響だったという結果に驚いたことを思い出す。
私の顕在意識に上がってくるのは全て父への不満であったにも関わらず。
潜在意識って本当に潜在、、、。

他者の体験談を知ること

「親子の法則」も、そして本書にもたくさんの体験談が出てくる。
これがなんとも心に響く。
自分の体験をいくら思い出そうとしても、今まで自分を守るために必死で頭や心の奥底に閉じ込めてきた「私」は、それを簡単には思い出させない。
人の体験談から「え!私もそれ体験したことある。」と突然思い出が蘇ることがあるから驚く。
他者と共に歩むことはより多くの体験を得られ、そして深めるんだな、なんて気取ったことを感じた。
また、私の体験をはるかに超えた苦しい体験談も出てくる。だが、自分の体験の方が軽かったからといって「私なんてこんなことで悩んでいては申し訳ない」なんて思ってはいけない。
自分がどう感じたかが大事なのだ。他の人からすれば大したことではないとしても、自分が苦しいと感じたなら、その感情を決して無視してはならないと思う。

やっぱり幼少期で9割決まるらしい

本書の副題に「幼少期の記憶で人生は9割決まる」とある。
何と「親子の法則」では「人生の9割は親との関係で決まる」と書かれていた。
やっぱり幼少期で9割決まるらしい。めっちゃ大事じゃん、幼少期。
それなのに幼少期の記憶は私の中に鍵をかけて厳重に保管されている。
人の脳は生まれてから今までのことを全て記憶しているらしいのだが、なんと上手く封じ込めたことか。まるで妖怪を封じる壺のようだ。

私のリトル・ミーを癒せるのは私

私たちは、自分を守るために記憶を封じ込め、それなのにその記憶で作られたリトル・ミーをほったらかしにして苦しみのループを彷徨っている。
傷は癒さない限り自分の中に残る。
私のリトル・ミーを癒せるのは私しかいない。

さあ、やりますか。

後半へ続く


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