ラーメン二郎三田本店にて"真髄"を食らい2023年も生き長らえる男【生き飯シリーズ #3】
皆さんごきげんうるわしゅう。
ミシュランの末裔こと、イチジョウコウタです。
ひとつよしなに。
唐突だが、
私はラーメン二郎を愛している。
ラーメン二郎とは…
共感する方もいるかと思うが、ラーメン二郎はその独自のルールや異様な雰囲気がゆえ、人によっては近づき難いコンテンツになっているように思う。
しかし私は声を大にして言いたい。
脳震えるくらい美味いから
食ってみろ!!
百聞は一食に如かず。
二郎へのイメージや偏見もまた同じ。
大体二郎において店員から注意をされる場合など
・ラーメンそっちのけで携帯をいじっていたり
・周囲の迷惑になるほど私語が多かったり
・禁止されている動画撮影を隠れてしたり
いや他の飲食店でも迷惑だろ。
自分ルールを店側に押し付ける横柄な下衆ほど、口コミで接客がどうのこうのとのたまうのだ。
黙っとけ。
この…着膨れ承認欲求が…!!
少々熱くなってしまったが話は単純で、
変な行動せず美味しいラーメン食べようよって話。
こんな二郎厄介オタクみたいな私だが、実はその始祖である三田本店は訪れたことがなかった。
理由としては、天性のあまのじゃくっ子がゆえ全員がまず訪問する三田本店を後回しにしていたから。
ほんと生まれつきあまのじゃく。
生まれた時なんか、
無言で斜め上見てたらしいもん。
まぁ嘘って見方もあるけど。
みんな三田三田言うから、俺は仙川みたいな。
斜に構えすぎて体80°くらい傾いたまま仙川二郎に入店してました。その傾きが故、頭頂部で券売機押しちゃって大ラーメン頼んじゃったりして。
まぁ嘘って見方も強いけど。
東京住んでて、京都店行ったことあるのに三田本店行ったことないなんて。
仙台住んでて、牛タン食べに東京のねぎしに行くみたいな。いやそんなとち狂ってはないか。
力士なのにまわしは恥ずかしいみたいな。
いやそんなヤツ土俵に立てないか。
しかし二郎好きを語っておきながら、三田本店未食という事実を恥じている自分もいた。
大切な何かを裏切っているようで。
気持ちはさながら最後の晩餐のユダ。
ちなみに絵画「最後の晩餐」には隠された音符があり、それを五線譜に当てはめて右から弾くと三拍子のレクイエムが現れるという説があります。
ラーメン知識だけじゃなく、美術の知識もあると。尊敬っと。
すみません、オイラただの都市伝説好きです。
朝まで都市伝説と未解決事件を見漁って、怖くて眠れず徹夜で二郎に並ぶただの凡夫でさぁ。
そんな罪の意識を三田駅の改札に捨て置き、ラーメン二郎三田本店に到着です。
店に到着したのは土曜の13:40頃。
建物に沿って蛇のように伸びる列の最後尾に接続し、この看板の下に辿り着くまでに要した時間。
""実に2時間""
紳士淑女の読者皆様の中には「ラーメンに2時間並ぶなんて勿体無い!生産性ゼロざんす!」と目くじらをおったてる人もいるだろう。
確かに2時間は流石になが‥
否!!
2時間が丁度いいのだ!!!
限界に達した空腹は至高のスパイスと化し、熱を帯び今にも焼き切れんとする期待感は男を一杯のラーメンどんぶりへと変えてしまったのだ。(キショ文豪)
正にあっという間の2時間。
そして何より、列に並んでいる最中"総師"こと創業者山田拓美を拝見することが出来たのだから一片の悔いもない。
店内にトコトコと侵入した鳩たちに対し「だめだこりゃあ」と有難いお言葉をかけなさっていた。
脳内に反響する総師のお声をBGMにこれまでの二郎人生を振り返っていると店内に案内された。
小ラーメン(600円)をチョイス。
2時間もあった待ち時間のせいか、席についてものの数秒で着丼したように思える。
コールはニンニクアブラカラメ。
着丼と同時に「この一杯から二郎は始まったのだ」と理解させられる風格を感じる。
先ずはアブラを絡めてヤサイをパクり。
アブラ自体に味はついておらず、
ヤサイはちょいシャキ食感。
うんうん、ウマイ。
続いてスープをひと口。
ウメェェッ‼︎
カエシのキレが気持ち良い微乳化スープ。
正に始まりの二郎と言ったところで、バランスのとれたゴクゴク飲めるやつだ。
本当はスープやブタを接写しまくりたかったが、
本店への敬意を表して我慢した。
代わりになるか際どいが、イチジョウの表情でお伝えさせていただく。
ブタは大ぶりのものが2枚入っており、片方は肉質しっかりしっとり系でもう片方は脂身たっぷりの艶やかなブタさんだった。
顔で表すとこんな感じ。
アブラヤサイの山を食べ崩すと、輝く麺が。
ウェーブかかったピロついた平打ち麺を天高く持ち上げ、ズルルッと勢いよく啜り上げる。
病み病みyummy‼︎‼︎
柔らさの中に食感を残した絶妙な茹で加減のデロ麺は、噛みしめるたび旨味と喜びが染み出して来る。
顔で表すとこんな感じ。
ミャンマー剃り込み少年からの
昇天。
ムニュとした食感の麺にニンニクをのっけて口いっぱいに頬張れば正にあっぱれ!!!
バランスの取れたスープとニンニクの相性は抜群で、中盤からスープ全体にニンニクを溶かしていくとまた違った一面を見せてくれる。
他店舗を数多く巡り、遠回りして本店に辿り着いた私だからこそ感じる"色濃い原点感"が嬉しかった。
全体的にバランスの良い、食べ飽きない一杯。
大満足で退店。
外に出るともう夕暮れ。
何度も見た筈の東京タワーがどこか新鮮に映った。
夕日に照らされ紅く輝く東京タワーに向かって、
私はひと言呟いた。
「2023年も生き永らえた。。」
全ての二郎に感謝。般若。
◆執筆中に聴いていたグッドミュージック◆
OH NO,OH YES!
◆note読んでる時に聴いて欲しい我がYouTube
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