イクメンと育休

共働き・共稼ぎ世帯が増えたこの頃、育児をするパパさんをイクメンと呼び持て囃すようになった。
逆張りオタクな自分からすると、
「パパさんだって育児くらいするだろ、わざわざイクメンとか言っててキモ」
という感想しかなかった。
実際、自称イクメンは全然育児してないイメージあるし、育児より家事をやった方がママさん的には助かるのでは?と思うこともある。

だからイクメンという言葉は嫌いだし、オムツ替えたり寝かしつけしてるだけでイクメンと呼ばれたくなかった。
だがそれは、イクメンという言葉が流行する現実を理解できていなかっただけであった。

高校時代の同級生にKさんという女性が居る。何故か自分(とオタクグループ)とTwitterで繋がっている。
Kさんは美人ではないけれどコミュ力が高いので、比較的モテるんだろうなと思っていた。
案の定Kさんはアラサーの時にアラフィフ社会人と結婚し、出産したとツイートしていた。
Kさんはバリバリ働いていたので産休と育休をとり、旦那さんも育休を取るとのことで、
流行りのイクメンになるのかな、と当時は外野ながら思っていた。
しかし日が経つにつれてツイートの内容は
「何もしてくれない」
「私は寝られないのに夜中にゲームしてる」
「育休なのにスーパー銭湯」
と悲惨なものになっていった。
ここで初めて自分は、「取るだけ育休」という言葉があることを知った。

日本の男性の中には、家事育児を全くしない人がまだ一定数居る。
昔はそれがスタンダードだったが、共働き世帯が増えた以上、男性も変わらなければいけない。
しかしながら、家事育児をしない人を動かすのはとても困難である。
だからこそ「イクメン」という言葉が生まれ、少しでも育児をしたパパさんを褒め称えることで、男性が育児するように誘導する必要があったのだろう。
育休に関しては昔と比較すると男性も取りやすくなっているが、育休を取ることが女性の負担軽減に繋がらない事もあるので、まだまだ問題は残ってそうである。
ちなみに自分はコロナ禍でテレワークだったので育休は取らなかったが、
仕事中に子供と一緒に昼寝したり、一緒にお昼ご飯を食べたりできて快適であった。

育休よりテレワーク化の方がありがたいなぁ…。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?