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【R3.5.31】どうして女性で、しかも子育て中の私が「地域の頼れるおじさん・おじいちゃん」イメージの強い「自治会長」になったのか。

最近、開成町役場の様々な課から封筒が届きますが、今日は「産業振興課」から「第34回開成町阿波おどり」が令和3年度も中止だという通知が届きました。 明日1日発行の回覧板に間に合わせるかのように。

「苦渋の判断で」とありました。 また影を落とすニュースです。 でも自治会の中では、「町が行うとしても、うちの自治会は中止する。」という会が幾つか5月半ばの時点で出ていました。 

↓今日はタイトルの件 ※

関連話「女性が自治会長ということについて、どう思いますか」

どうして私が自治会長になったのか

と、自治会長になると決まって以来、よく聞かれます。

幾つか理由がありますが、直接的な理由は「なってもいいよ」という人が他にいなかったからです。 

その他の理由は ①直近の副会長だったので中身がよく見えていた

 ②会長は今期で交代した方が良いと思っていた。

 ③好奇心。 が挙げられます。 


男性候補者は10人以上いました。

前会長の任期が終わるので、次期候補には60,70代男性12,3人も上がりました。 が、見事に全員に断られました。 一人くらい、その事態を察して「仕方ない」と受けてくれるかと思いましたが、撃沈。

これはもう、男性の意識も変わってきているな!と実感する出来事でした。 

高齢化社会で、老後の過ごし方の選択肢は昔よりたくさん用意されていて、「地域に恩返し」的な「自治会長を引き受ける」ことは、そのうちのほんの一つに過ぎないと気付きました。

「退職して晴れて自由になったら、あれをしよう、これをしよう」と思い描いていたのに、その場に縛り付けられるような「自治会長」を2年間もしろだなんて、確かに酷だったかな?とすら思いました。 

しかも当自治会は移住者の多いマンションですから、地域に恩・・・という気持ちが薄いのです。 住民同士も知らない人が多いので、「誰それが断った」・・・なんていちいち噂になりません。 



①直近の副会長だったので中身がよく見えていた。

会長と副会長(と、会計の三役)は任期2年間で、私は前会長とともに晴れて2年間の任期を終えるところでした。

副会長は4名いて、私以外の3名の副会長は、1名はまだ任期1年目(しかもコロナ禍でほぼ全ての行事を未経験)、1名は任期半ばで転勤、1名は任期半ばで自主退任、でした。 つまり今回、副会長の4名中、私を入れて3名が新しく入れ替わりました。(会計も)

そういう状況で、3期6年も務めた会長までも交代、しかし後任が見つからない・・・という事態でした。 行事未経験の副会長1名だけが継続になります。 役員経験者や、ヤル気のある会長さんが出たらよいですが、それもない。 そこで私は手を上げました。 

私が手を上げなければ、前会長が4期目を務めるしかない状況でしたから。



②会長は今期で交代した方が良いと思っていた。

当自治会は、設立してまだ15年、自治会館が新設されて5年ほどです。 前会長が3期6年ということは、設立から半分に近い年月、また、自治会館が新設されて以来ずっと同じ人が管理を担っているということです。 

これで良し悪しが出てくるのは、どんなに会長が良い人でも自然なことかもしれません。  他役員はみな1,2年の任期で、くるくる交代です。 リーダーシップが強いタイプの前会長とその他全住民の間では、自治会業務に対する責任感や知識の差は開くいっぽう。 私はこれが、民間企業なら良いかもしれないが、自治会には良いことだとは思えませんでした。

自治会は、地域のみんなで、無理ない範囲で協力し合って回していくものだと考えています。 そうして経験者と理解者を増やしていくことが、歴史の浅い当自治会ではとくに大事だと思っています。 一人一人の負担を減らすことにも繋がります。 この考えは、何度となく前会長さんにも伝えていました。

マメに事務仕事をこなせて、頼られるとなんとか引き受けよう、自分がやった方が早い…という前会長さんなので、6年を終える頃には膨大な業務の引継ぎ書が出来上がっていました。

断った候補者たちは、「あれはもう前会長さんしか出来ないよ」と言っていました。

とても頼もしいけれど、「会長がある日突然倒れたら、もう業務が回らない」となります。 資料を見てすべきことが分かったとしても、毎日向き合う必要に迫られる量の業務は、なかなか他の人には出来ません。 

まだ候補者全員に断られる前、私は引き継ぎ書のコピーをもらって、簡略化できそうなことや、他の役員と分担できそうなことを考えて、引き継ぎ書に書きこんでいました。 それを持って、新しい会長さんに伝えるつもりでした。 


③は次回につづく

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