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JICA海外協力隊の試験内容(小学校教育・青少年活動)

これも誰かのためなればと思いつつ、後回しになっていました。
僕は昨年度の秋募集で合格したので、1年越しにメモを見ながら書き残しておきます。
結構詳しくメモが残っていたので割と役立つかと思います。


①志望理由書

以下に志望理由書の主な質問内容とぼくの考えを記しておきます。
協力隊を受験予定のみなさん、

志望理由書は1日で書けない量

なので注意しておいてください。



(1)ボランティア活動の意義、目的について、ご自身の考えを記述してください。(260文字以下で)

私はボランティア要請者からの視点ボランティア活動者からの視点で意義を書きました。内容の良し悪しはわからないですが。誰にも相談せず自分の考えをしっかり書いたので、多分その人なりの考えを書けるとOKな気がします。


(2)JICA海外協力隊に参加する動機、抱負について(経験者はその体験談を含め)記述してください。(100文字以上)

これはそのままですね。人それぞれだと思います。


(3)第一希望職種分野(または第2,3希望職種)で自分がどのように貢献していくのか。(260文字以下)

わりとここが大事な部分な気がします。
ここで希望した職種や要請内容とズレたことを書いてしまうと厳しいです。面接でもここに書いたようなことがよく聞かれました。


(4)自分の弱みや弱点

これも重視されているような気がします。言葉や文化が違う場所で活動するからこそ、
自己分析がきちんとできている芯のある人材を欲している
感じがしました。

(5)活動をする中で大切にしたいこと

僕は教員採用試験の時と同じように「子どものことを第一に考えること。」「同僚や地域の方と良い関係を築き、活動していくこと。」と答えました。

(6)帰国後の展望

何となく書いていればOKと思います。正直、僕にはありませんが、ぼんやり書きました。





②面接


小学校教育は人物面接職種面接の2回面接がありました。



1 人物面接


(1)ストレスの対処法について

2年間海外で生活するのでストレスコーピングについては重視されてそうです。
ちなみに僕は体調が良い時はバスケなど体を動かし、体調がすぐれないときはひたすら家に籠って何かをするみたいな2パターン答えました。
「自分は自己理解ができており、自己管理もできる人間です。」
というアピールをしました。効果があったかは分かりませんが…。


(2)志望理由

そのままです。自分なりに答えましょう。もし、要請内容や派遣国に特別な思い入れがあるならここでそれとなく伝えるのが良いかもしれません。


(3)現地の職員とどう関わっていくか、また自分の考えを伝えるときにどのように伝えるか?

自分は自己中心的な人物でないことをアピールしました。これも重要視されているような気がします。


(4)その他

人物面接は割と当たり障りないことを聞かれました。
その人の人間的な柔軟性や、他者と良好な人間関係を築けるかということを見られている気がしました。基本的には志望理由書の内容と似ています。職種面接より緊張感はなかったです。

 馬鹿正直すぎるのはダメだと思いますが、常識の範囲内で正直に答えることをオススメします。ある程度正直に答えないと、あとから要請内容や派遣国で苦労すると思います。
 ちなみに派遣を希望しない地域についてや家族の反応についてもここで聞かれました。具体例を挙げると僕は
「今まで関わってきた人や自分が行ったことのある旅行先などで、南米にあまり縁が無かったので、自分の中で南米に行くというイメージはできていない。」
ということをここで伝えました。明確な理由はないので、
「しかし派遣先が決まれば、(南米でも)どこでもその場所で一生懸命頑張ります!」
と付け加えました。もし、何か思うことがあれば、言葉を選びながらもここで伝えておくは大切かな思います。実際、僕はこんな発言をしていても、第一希望で通っているので…。大丈夫と思います。多分。


 あと聞いたことのある話では、要請内容やその国へ対しての思い入れも特になく「南の島に行きたい!」や「将来のために○○語を勉強したい!」という人が馬鹿正直に答えて試験に落ちたり、全然違う国へ派遣が決まったり、ということを聞いたことがあります。自分の将来がかかっているので、思惑や下心があることは自然なことだと思いますが、その中で上手いことやるのも大切と思います。(面接の基本ですよね…。)



2 職種面接

こっちの方がピリッとした雰囲気でした。面接官が「THE 教育系」といった感じの方で、多分元校長か何かかなぁという感じでした。
(ちなみに僕はそういう雰囲気を出す人が苦手です。)

聴かれた内容としては

(1)今の仕事で苦労したことは? そしてそれにどう対処したか?

特に保護者と上手くいかなかったときなどのことを聞かれました。
自分の思っていることを話して大丈夫と思います。


(2)自分が希望した要請内容分かってる?

これはわりとピリッとしました(笑)
本気度合いをここで確認されている雰囲気でした。
もし、答えられなかったらだいぶ減点されたのでは…。
僕は無事にきちんと言えました。必ず暗記しておきましょう。
(もし心配ならオンライン面接の場合は手元にカンペを用意しておくのもありかと思います。)


(3)算数教育でどのような工夫ができる?
視覚的な教具を用いること、その国の指導要領的なものの縦の繋がりをつかんで授業を考えていくこと、可能であれば「学びあい」の授業スタイルを取り入れたいと答えました。
ちなみにお堅い面接官には「学びあい」のことについては突っ込まれました…。もし突っ込まれることがあれば、
「その国、その学校の状況に応じて柔軟に…。」と逃げましょう…(笑)

(4)途上国の教育に興味を持ったきっかけ

それっぽいことを言いました。


(5)同僚と意見が合わないときどうしたか、どうしていくか?
   仕事において大切にしていることは?

この質問は、受験者の人間性の本質的な部分を突いてきているなと感じました。僕は「とにかく根回しが大切。」ということを、自らの経験をもとに話しました。


(6)帰国後どのような活動をしていきたいか

それっぽいことを言いました。テキトーなことを言っても突っ込まれるだけなので、ぼんやりしている場合はぼんやりしていてまだはっきり決まっていないことを言っても大丈夫な気がします。



試験内容は以上です。






夏休みから書いていて、秋募集直前(10月中旬)に完成しました…。仕事が忙しくなってくるとnoteの更新も語学学習も停滞してきますね。期間は空きながらも何とか継続はできているのでOKかなと自分では思っているのですが…。自分に甘いですね、またフランス語学習のことも書こうと思います。



協力隊を受験予定のみなさん、再度にはなりますが
志望理由書は1日で書けない量
ですし、書類の内容を細かくチェックしないと書類不備で半年以上受験を見送る可能性もあるので本当に気を付けてください!
提出書類は多くて面倒だとは思いますが
締め切りに余裕をもって
受験を頑張ってください!
何か質問があればお気軽に!


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