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「きみはだれかのどうでもいい人」伊藤朱里 (読書記録)

ウチのダンナさんのオススメです。

最初の何ページか読んでるときに、普通の会社での出来事をただただ、個人の視点で書いてるのかなーと。途中、面白くねーと思い始め、挫折しそうになりながら、読み進めていくと…結構おもしろかったのです。

この話は、県の納税事務所で働く4人の女性が、それぞれ年齢も立場も性格も違う中で、「仕事ができない」一人のアルバイト女性を巡り、同じものを見ているようで、全く違う視点になる、という話です。

1章〜4章になっていて、傍から見ると同じ些細な出来事がそれぞれの視点で描かれています。なんかどの女性の、立場も頷ける理解できるわ~となっちゃいました。

仕事できなくて、周りから邪魔者扱いされる人のところでは、大学卒業して就職したばっかりのあのヒリヒリした緊張感を思い出しました。

そして、ある程度仕事を覚えて来て、ちょっと天狗👺になってきた時…ウンウン

結婚と同時に仕事をやめて子育て中は脇目も振らず走り抜け、パートとして働いて、若い人に怒られて悔しい思いをした日々…😢(涙)

復職して子供も手を離れ、傷ついて傷つけて、そんな人間関係に嫌気がさして、他人と深く関わろうとしなくなった私…。

なんか卒業式のシュプレヒコールみたいな文章になってしまいました(笑)でもこの本を読んで、ダンナとも話したけど、今、ある程度の年齢になって若い人たちみてると、「会社なんてくそくだらねー💢」と仲間内で文句は言うものの、他人のせいにばっかりして、進歩はない。
逆に我々世代は、若い時は文句ばっかり言ってたのに今は「どーせあと何年もいないんだから…」と諦めてる。

それは、私たちの1人が仕事を失うことに怯えながら何を言おうとしても変わらないことを知っているからですよね。そして、実際に仕事を失ってまで会社の体質(ハラスメントや就労環境など)を変えても自分に恩恵がなければ意味がないですもんね。

自分が小学生のとき、よく小学校とか国鉄がストライキで休みになってたけど(意味もわからず喜んでいた)それって、今思えばスゴイことですよねー。組合恐るべし。今ならイヤならやめろ!って言われて終わりですわ。

本の内容から、離れてしまいました😓

ま~つまり、感じ方も心の強さも人それぞれ…入ったばっかりの新人のときはできなくて当たり前ですから、優しく教えてあげましょうね。覚える速さも個人差ありますから。でも先輩の立場からすると、新人よ、メモを取れ、同じことを聞くな、失敗はしてもいいから知ったかぶりするな、と。個人的な感想だけど知ったかぶりされると教える気なくすデー。
謙虚にね。

結局何が言いたかったかわからないけど、読みやすく興味深い本でした~


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