🔰症状別漢方(胃腸)胸やけが
胃薬で市販薬がたくさん出ている。
どれがいいの?とよく聞かれる事
があります。
今回は、市販の胃薬を
いくつかのジャンルに分けて
知名度の高い市販薬を
ジャンル分けしてみました。
知っておくと便利な情報を
まとめてみました。
パターン別胃薬の選び方
【漢方系胃腸薬】
大草胃腸散、大正漢方胃腸薬、
六君子湯など
大正漢方胃腸薬は
安中散と芍薬甘草湯
という2種類の漢方処方が
入ってます。
安中散は、おもに痛みを
伴うもたれや胸やけに
効果があります。
それに、筋肉のひきつりや
痙攣に効果のある芍薬甘草湯
と合わせて処方している胃薬です。
ドクターがよく選ぶのは、
六君子湯
胃の働きを良くしてくれる
食欲をコントロールするホルモン
「グレリン」を分泌して
食欲増進をします。
こう言った漢方薬系の胃薬は、
なんか薬はいやだな~と、
感じていながらも、
軽く何か飲みたいなと思われて
いる方には向いています。
【総合系胃腸薬】
セルベール、サクロン、
パンシロン、スクラートなど。
胃のスッキリ感が欲しい方に
おすすめ。
制酸作用、胃粘膜の保護作用
胃粘膜の修復など色々な
症状に使える反面、
それぞれの効き目が弱い。
言い換えると、特徴がない。
こういう感じの、処方薬も
結構使われていて、鎮痛剤を
出すときに抱き合わせで処方
されている粘膜保護剤です。
この総合系胃腸薬に「ロートエキス」
が配合されていることが多く、
胃酸の分泌を抑え、痛みを止める
作用がある。
【消化酵素系胃腸薬】
太田胃散、キャベジン。
ピロリ菌がいたりすると、
慢性胃炎が続いて、胃粘膜が
薄くなった状態になります。
こうなると、胃液が十分に
分泌されずに、消化不良・胃もたれ
を感じたりします。
キャベジンには、
たんぱく質や炭水化物、
ブドウ糖などを消化する酵素の
ビオジアスターゼ2000が
配合されているのと、
脂肪を分解する、リパーゼの
2種類が入っている。
太田胃散は、たんぱく質と
でんぷん等を消化する酵素の
1種類が入っています。
太田胃散に入っている消化酵素は
胃もたれや食べ過ぎによく効く。
ピロリ菌が気になる方には、
おすすめかもしれません。
【胃酸分泌抑制系】
ガスター10(第1類医薬品)
ガストール
H2ブロッカーやM1ブロッカー
ムスカリン受容体拮抗剤で
胃酸の分泌を抑制する働きがある
胸やけで胃酸過多の場合に
使うと効果があります。
気を付けないといけないのが
長期にわたり服用しない事です。
おおむね2週間の使用が限界。
食べ物の消化や鉄分の吸収を
助けたり胃の中に侵入する
細菌から身を守るための胃酸の
分泌を抑制する強力な制酸剤の
使用はスポットで使うのがいいでしょう。
もし、制酸剤を服用中に
お腹が張ってきたり、ガスが
出やすくなってきた時は、
制酸剤の服用を中止して
様子を見るか、診察を受ける
べきでしょう。
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漢方の奥深い世界に触れたことで、ますます興味が湧いていることと思います。漢方には、体質改善や健康維持に役立つ素晴らしい効果があります。ぜひ、漢方を学び続け、自身や周りの人々の健康に役立てていただければ幸いです。 今後とも、🦓シロ/漢方相談薬局にご期待ください。