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今回は「怒」。精神的な原因で起こる様々な病証。精神の動揺によってある種の病症を現すと東洋医学では考えました。現代で言えばストレスにあたります。

「怒」-怒ると血が少なくなり、肝気が虚す。

怒ると、肝虚証になります。

なぜそうなるのか考えてみましょう。

肝気が正常であれば、
よく血が集まります。

血が多ければ、
気分がゆったりしておおらかで
その力により何事も積極的に行動できます。

ところが、
出産などで血自体を多く失うと
イライラしだします。

あるいは月経の前後で
血が不足するとイライラする人もいます。

また血自体ではなく肝気が虚したため、
血が少なくなりイライラして
怒りっぽくなる場合があります。

この状態になる原因に
「怒」があるというのです。

怒ると、気が頭に昇る、
という状態になります。

「頭にきた!」というわけです。

怒る、
という精神状態は陽性で積極的ですから、
静かに収斂(しゅうれん)
しなければならない肝気の働きを乱します。

そのため、
血が集められず、イライラしだします。

そして、肝虚証体質者であれば、
もともと怒りやすいのですから、
さらに怒りっぽくなり、
悪循環になります。

この「怒」という表現は
文字通り怒り、
怒鳴る場合を意味しますが
それだけではありません。

思った通りに物事が進まないので、
イライラするのも含みます。

また頭を使って積極的に
物事を推し進める場合、
たとえば株の売買などの時の
精神状態も「怒」です。

さらにスポーツなどでファイトを
燃やす時の精神状態も「怒」と
考えてください。

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🦓 シロ / 漢方相談薬局|note

漢方の奥深い世界に触れたことで、ますます興味が湧いていることと思います。漢方には、体質改善や健康維持に役立つ素晴らしい効果があります。ぜひ、漢方を学び続け、自身や周りの人々の健康に役立てていただければ幸いです。 今後とも、🦓シロ/漢方相談薬局にご期待ください。