これまで努力の原動力は”憎しみ”でした。

父親が亡くなり、パートの母と二人暮らし。
生命保険も解約するくらいバカな父親、遺したのは悲しみだけ。
部活もお金がかかるからと入れてもらえなかった、我慢し続けた。
みんな両親がいてお金があって幸せに見えた。
私より賢くない奴が、お金の力で私よりいい大学に行った。

劣等感は根深くなった。

なんで私だけ不幸なのか?
私はどうして生まれてきたのか?
おかげで人の喜びを素直に喜べない人間になった。

私が努力をしてこれたのは、人を見下したかったから。
苦労知らずで甘い蜜だけ吸ってきた奴に地獄を見せたかったから。
私が上に立って、酷い言葉を浴びせたかったから。
そのためにお金が欲しかったし、地位や権力、キャリアが欲しかった。
学生時代に無かったもの、これらを手に入れなければ自己肯定できない精神だった。
全員敵だと思っていた、どうせ裏切られると思っていた、訳もなく恨んでいた。

でも忘れていた。
こんな残酷な私を救ってくれた人がいた。
何もない私に恵んでくれる人がいた。
私は周りに生かされてきたんだ。
あまりにも汚れた感情に侵されていた。


もういっときの感情に任せたくない。
もういい加減、自分を許したい。
後世に残る美しいもののために頑張りたい。
いろいろ手放したのちに残ったものは”愛”でした、と言いたい。


父親との思い出は全部美しいです。
バカでまともな仕事にも就かず遊んでばかりだったらしいが、友人はたくさんいたそうです。
人望で生徒会長もしてたそう。
私には知らない世界を教えてくれたり、ちょっぴり刺激的な体験をさせてくれるかっこいいお父さんでした。
ちょっと緊張するくらいイケメンでした。
どんなに美しいとされるものよりも、私にとって1番美しいものは父親との思い出です。

やっぱり私の生きがいはこの苦しみをもって、人のために尽力することだなと、7月の終わりに泣いておりましたとさ。
そうだ私の名前には”美”があるんだ、美しく生きる運命なんだぁ。

明日から8月。
私の誕生日と父親の命日にあたる8月。
今年の31日は土曜日だから墓参りに帰ろう。まだまだ時間はかかりそうだが、少しずつ噛み砕いて幸せになろう。

さーて、未来のために頑張るか😙

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