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「ちゃんと」って何?

小学校の先生で、2児の父、雄剛です。

新しいクラスで初めてテストを返しました。

「先生、名前のところに赤で名前が書いてあるんですけど、なんですか?」
「名前をちゃんと書いていない人がいたから、書き直した方がいい人に、赤で名前を書いたよ!」
「え?名前ちゃんと書いてあるけど…。」

なんか噛み合わないやり取りですよね。堪のいい方ならもうおわかりと思いますが…先生と子どもで「ちゃんと」の認識がずれているから、噛み合っていないんです。

(子ども)苗字と名前が書いてあればOK!
(先生)苗字と名前が書いてあるのは当たり前。その上で、丁寧な字で書いてあって初めて「ちゃんと」!

4月って、まだまだお互いを知る時期…

この先生が求める「ちゃんと」が具体的にどういうことなのか明確にして、子どもたちに伝えていく必要があります。それをしないで、先生が一人で「なんで『ちゃんと』できないんだ!」とカリカリしても、『ちゃんと』が具体的に共有されていなければ、子どもたちもなんで注意されているのかわかりませんよね。わからないのに、注意されたり、怒られたら、当然関係は悪くなってしまいます…。

「ちゃんと考えなさいっ!」

隣の若手の先生のクラスから聞こえてきました。この言葉も子どもたちにとっては難しいですよね。考えるには、考える材料や経験がないと考えられない。低学年ならなおさらです。

◯今の状況がどんな状況か?
◯その状況でどうすべきだったのか?
◯やっていけないことは、なんでやってはいけないのか?

それを具体的に話した上で、「こういう時は、こうしようね!」そのおさえがあって、初めて「『ちゃんと』やろう!」を使えるかなと思います。

「ちゃんとやろうよ。」
「なんでちゃんとできないんだ?」
「きちんとやりなさい!」
何気なく、使っていないでしょうか?私は、使ってしまいました…。気を付けます…。


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