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間違えているかもしれないけど…

小学校の先生で、2児の父、雄剛です。

「間違っているかもしれないけど、〜〜だと思います。」
「わからないけど、〜〜だと思います。」
授業中、こんな発言の仕方をする子がいませんか?その子の様子を見ていると、別に自信がないわけでもないのに、枕詞のように付けて喋る。なんとなく気にはなるけど、「まぁ悪いことをしているわけでもないからいいかぁ」と流していました。

そんな時に、先輩から言われた言葉。

「『間違っているかもしれないけど…』『わからないけど…』の枕詞はすぐにやめさせたほうがいいよ!」

この枕詞は、保険。間違えても、自分が傷つかないようにするための言葉。言い方は悪いけど、自分の言葉に責任をもたなくてもよくするための言葉。自分の言葉に責任をもたない子を育てたい?


こういう考えをしたことがなかったので、脳天を撃ち抜かれた感じがしました。

それ以来、この枕詞を使う子には、「間違えてもいいから、保険をかけないで自分の意見を言えるようになろう」と声をかけるようにしています。

この指導には、間違いを許容できる学級風土がセット!

そうはいっても、子どもは間違いをおそれるもの。失敗に寛容な安心できる空間でなければ、枕詞を使うか、発表しないという選択肢になってしまいます。この傾向は高学年になればなるほど強くなってきますよね。だからこそ、周りを育てて、失敗も受け止めあえる学級経営が絶対不可欠になります。

新学年がスタートして、10日ほど。学級の決め事もある程度終わり、本格的に授業が始まる時期。この時期に、自分の発言に責任をもつ意識をもたせたいですね。


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