通学の始まり
次男の進学校に行くには、自宅からバスで15分の駅から、満員電車の特急電車に30分乗り、そこからまたバスで15分程通学にかかった。
高校からは駅に自転車を置いて自転車通学が認められていたが、中学の間は、駅からバスで通学しなければならなかった。
このバスに、数回に分けて全校生徒が目掛けて乗るので、朝のバスは常に満員だった。
この間まで小学生だった子がいきなり満員電車、ぎゅうぎゅう詰めのバスに乗る通学を始めて、心配な気持ちもあったが、本人が決めた事なので応援し、見守ることしかできなかった。丁度電車の時間が通勤時間と被るので、自宅から駅まで送る事が出来た。
県外から新幹線で通学する子もいたので、寝てしまって、違う県に行ってしまったりするあるあるもあったようだ。
入学から間も無く、中間試験があった。成績は、ビリから10番目。いかにまぐれでこの学校に入れたのかが証明された。勉強を見てあげたくても、ちんぷんかんぷん、自分で乗り越えるしかない。
小学校の時は、腕白なのに頭はいいと言われていた。でも、この学校では、しっかり落ちこぼれ。
ここから巻き返せるのかは本人次第だけど、天才集団の落ちこぼれに気をよくしたのか、巻き返しはまいまま、日々は過ぎていった。