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我が家で住み継ぐために必要な4つのこととは、


それは、長寿命化と高性能化
住まいの性能向上リノベーションを行うには、まず何のために住まいをリノベーションをするかという考えを決めることが大切です。
それが決まれば、リノベーションにおいて何が重要になるか?
それは、「長寿命化」「高性能化」させることです。
なぜなら、快適な生活環境(健康)や安全性を実現するためには、リノベーションにおいても耐震性に始まり、関連する断熱性・気密性・耐久性などどの性能においても一定のレベルまで引き上げた設計施工をしなければ、家の長寿命化は実現できないからです。
受け継ぐもしくは、住み続ける選択を取るのであれば、まず家の性能に注目してみてください。

その1 耐震性能だけではない

住まいは、絶対に建てて終わりではありません。
住んでからの家族の変化に合わせて、暮らし方が変わるように、住まいも変化が必要です。
すまれるお家の街に良い家と呼ばれるものが1棟でも多く残るように、
しっかりとした施工・品質保証・メンテナンスがあるべきだと考えています。
そして、長く住んでもらえる家にするために、もっと重要なこともあります。

それは、地震に強い家づくりかどうかです。
地震に強い家は当たり前だと考えています。
大切なのは、大きな地震が何回か来ても、その家に住み続けることができるかどうかです。

住み続けられる強度を

そして、耐震性を評価する耐震等級には、1〜3の段階があり、最高等級が耐震等級3となっています。
家づくりの中では、耐震等級3が標準仕様となっています。
それには、理由があります。
実は耐震等級を取得した長期優良住宅の家(耐震等級2が基準)でも、2016年に発生した熊本地震では倒壊するということが起きてしまったのです。
家が倒壊するようでは、そこに住み続ける以前に、命の危険があります。
家はシェルターでなければいけません。
家族の命を守るために耐震等級3の取得は絶対必要になる要素なのです。
さらに、それだけではなく様々取り組みを加えることでより地震に強い家にすることができます。

その2 実は80%の木造住宅が構造計算をしていない

平屋木造住宅

耐震性の高い家づくりをしたいという方は、必ず構造計算にこだわってください。
日本の家づくりでは、法律上構造計算をしなくていい範囲があるのです。(500㎡以下の建物/木造2階建て以下の建物)こういった現状があるため、日本の木造住宅の多くが構造計算をせずに、地震に強い家などとうたってしまっているのです。
地震に強い家をつくるための方法は、何も耐震等級だけではありません。
この「構造計算」を行うかどうかが重要なのです。
構造計算の方法は図のように大きく3つあります。
その中でも、許容応力度計算を行い、住まい手によりよく安心して住んでいただけるように、目に見える形で耐震性を提案することが大切です。

その3 地震だけでなく台風への対策を

ここ最近の自然災害では、地震だけでなく台風による被害も大きなものとなってきています。
台風での被害を軽減するための工夫を設計で取り入れることだけでなく、建物自体が変形せずに、どれぐらいの風に耐える(横から風に押される)ことができ、住み続けることができるのかどうかを構造計算でしっかりと計算を行なっています。

その4 プランを見て、地震に強いかどうかを判断することも大事

それができる方であれば、自分で家を設計していますよね。
実際は、そうはいきません。
ただ、間取りの提案を受けて、パッと見て地震に強いかどうかがわからない。
本来、間取り(プラン)と耐震性能は一緒に考えていくものです。
それをお客様に説明しながら、ご理解をいただくことも重要なことだと私たちは考えています。
間取りを魅力的にしてお客様を引き付けたいが故に、インテリアコーディネータがたくさんのプランを提案してくれるということは絶対に当社ではしません。
しっかりと、その土地の特性と、お客様の暮らし方の理想に合わせて、プランと性能を考えながらご提案いたします。
だからこそ、耐震に知識のある設計士と建てる家づくりというのは価値があるのです。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
次回もお楽しみに・・・。


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