薬と内蔵


毎日飲む薬の中に向精神薬がある。飲まない日もあるけれど、散々試した結果、飲まないと動けない。そして太る。

医者は太らないと言うけど、精神科の薬で太らないのはベタナミンくらいだと思う。

ベタナミンがメインだった頃、一気に10キロ痩せた。全く食べられない上に肉体労働(介護)をしていたのでどんどん痩せる。

反面、薬が切れた時には何も出来ない。

朝9時から12時まで、ノンストップで利用者40人の排泄介助をする。介護経験者なら理解してくれるであろう、何日も入浴していない高齢者×排泄物の臭い。

鼻の奥がずっと臭い。なのに、薬が切れたら自分の入浴さえできない。

最近気付いたことだけれど、私はプレッシャーを感じた時の発汗が尋常じゃない。運動した時よりも多い。
着替えられないので身体は冷え切って、過敏性腸症候群にもなった。

身体も脳も疲れているのに、仕事が出来ないと生活が成り立たないから薬を飲む。食事が出来ないから痩せていく反面、内臓がしっかりやられた。

ある時怪我をして、労災を貰う代わりに仕事を辞めた。13年経っていた。

その時にはしっかり過食嘔吐の癖がついていて、過敏性腸症候群も悪化していた。

つい最近、覚醒剤取締法で逮捕された経験のある方と話す機会があった。

『早寝早起きして運動すれば心療内科行かなくて済みますよ!』

小規模デイサービスに転職して、朝9時半から18時までという生活をしていても心療内科は欠かせなかった。早寝早起きもして、ひとりで施設をブン回していた。毎日2万歩は歩いていた。

そんな感じで40歳を過ぎた頃、子宮筋腫が見つかった。経血の通り道に3つ。

元々過多月経だったけれど、30代後半から一気に増えて、三日くらい起きられなかったりもした。それでも仕事は続けていた。

怪我をしなかったら、この身体のままむちゃくちゃな生活をして貧血とPMSも抱えていたかも知れない。

痩せにくいのは内臓がボロボロになっているからだと医者からも言われた。

毎朝、鏡を見て絶望する。そこから私のダイエットはスタートする。

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