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ぶりっ子おばさんは残業好き

勤務先の10歳くらい歳上の女性。

彼女は、3人の子育て中とは思えないほど、お手入れされたツヤツヤ、サラサラの髪の毛と、ほぼノーメイクだからこそ際立つ透き通った白いお肌。
華奢でスキニーパンツがお似合い。
いつも明るく、誰とでもすぐ打ち解けて仲良しになれちゃうノリの良さ。

まさに、しずかちゃん的存在で、若手営業さん達からも大人気!

素敵だなぁ。さすがモテ子さんは違うなー。と憧れていた。

の、だ、け、ど。

いつからか違和感を感じるように…
というのもどうも、ちょいちょいディスってくる…しかも笑顔で。
いまマウント取られたよね?と思う事も増えていった。
しかもそれは、2人で話す時にだけ…みんながいると、むしろ謙虚なんですおねえさん。

くーぅ!一番厄介なタイプ!

彼女は、若くして結婚し、旦那様は国家公務員。双子のお子様がいて、みなさん進学校に通う秀才揃い。

一方私は、独身の40代。
まぁ、あの手の人にとってのマウント材料が盛りだくさんなのは仕方ない。
分かっているし、そこで何かを競うつもりも全くない。

気にしないようにしていたある日、料理の話題になった。
独身とはいえ最低限の料理はする。
が、ここは本能で
「これは危険な話題!料理すると言ったらマウント魂に火をつけてしまう!撤退!即時撤退!ここは料理しないって言ってマウント回避だっ」

ということで、

「料理しませんよー。お昼のお弁当作るのも面倒で、コンビニで済ませちゃいます!」
と、言ってみた。

ご満足いただけたかと思ったのに…
なんと!

「自分に作るのと、誰かの為に作る料理は違うからさ〜」

え…まじ?
いや…んなこと、存じておりますよ。
わきまえております。

精一杯謙ってみたのに、逃げ切れなかった。

その後モヤモヤしながらも毎日残業続きの彼女を
「遅くまで仕事してから家のことなんて大変すぎる!」と思い、全力でカバーし倒していました。
パートさんより早く帰るわけにいかない男性営業さん達もみんな、彼女を手伝うのが日常になっていたのだけど…

そんなある日
「男性に心配されると嬉しいよね(●´ω`●)」
とニンマリして言った彼女を見て以来、私はもちろん一切手伝わなくなりましたよ。

営業さん達は未だに手伝っております。
今日もまた、ひと気のない倉庫にお姉さまと営業は消えてゆきます。

あー。なるほど。

それ以来、頑張って急いでるのに残業するしかない人か、勤務時間内に仕事を終わらせる気がない人は分かるようになりました。

いや、マジで大変な子育て世代さんは尊敬しかありません!

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