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読書記録『すいません、ほぼ日の経営。』

心がホッとする、背筋がピンとする。ほぼ日のつよさのヒミツ。



糸井重里さんを代表とするほぼ日の経営について、ジャーナリストの川島さんが糸井さんにインタビューをすることで迫っていく。
フリーランスとして活躍していた糸井さんがなぜ、ほぼ日という会社をつくったのか。
会社の理念は?どんな人を採用してるの?やっぱり糸井さんが全部決めてるの?
そんな疑問に答えてくれる本である。

ことばを商売にされているだけあって、難しいことばは使わず、誰にでも通じるようにという意志が感じられる内容であった。
一貫して、「自分に権力はなく、考えて実行するのは社員ひとりひとりである」という考えで、一般的な企業勤めをしていた私にはなんとも「自由」な社風を感じた。
ただ、その「自由」には必ず「責任」が伴う。
上司が威圧的に指示命令をしない会社であるのと同時に、すべて自分で決め、行動し、それに責任を持つ、ということがついてくるのである。
当たり前のことであるが、そこを「上司が偉そうで…自分で自由に決めたいんだよな~」なんて軽い気持ちで愚痴ったり、責任転嫁を無意識にしていたかもしれない私には、背筋が伸びる思いであった。


――糸井さんの言う「つよさ」とは、どういうことでしょうか。
糸井 「現実にする力」です。「ぼくらができることはこんなものです」ということを実際にやってしまう力、とも言えます。
 これは、とにかくコツコツと積み重ねていくことの中に答えがある。やってみて「ダメでした」ということや、「うまくいきました」ということを繰り返して、「つよく」なるのだと思います。

川島蓉子・糸井重里『すいません、ほぼ日の経営。』日系BP社 第二章 ほぼ日と人

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