【読書記録】鈴木敏昭『人生の99%は思い込み』【人生の脚本を書き換える】
「人生を変えたい」
誰もが一度は考えることではないでしょうか?
私もたくさん本を読み、昨年から少しずつ意識をしてきました。
ただ、多くの人がなかなか人生を変えられず悩んでいると思います。
なぜ、変えることができないのでしょうか?
それは、無意識に自分の人生の「脚本」を書き、その通りに生きているからだと本書で語られています。
では、その「脚本」を書き直すにはどうすればよいのか。
そのヒントがこの本にあります。
以下、本書の内容の中で、私が重要だと思った部分を要約します。
第1章 人生は「自分で書いた脚本」どおりに進む
人生を決定する「人生脚本」は、無意識に深層心理の中で書いている。
人は、自分について思いや信念を抱くと、無意識にそれに合うように行動し、結果として現実化する。
「人生脚本」は、7歳くらいまでにつくられる(親からのしつけ、周囲からの評価、学校教育等)。
第2章 人生脚本は多くの「思い込み」でできている
自分が思っている性格は、その性格に合うように行動を自分が選択しているだけである(勝手にそんな性格だと自分が思い込んでいるだけ)。
なぜ人は、思い込みの心理を持つようになるのか?
それは「思い込み」は脳の負担を減らして、楽に生きられるからである。
すべてのことをいちいち考えていると効率が悪いため、無駄な思考をしないように「思い込み」がある。
第3章 人生を支配する「思い込み」の正体
思い込みを形成する外的な要素は4つある。
①家族(幼少期は親とのやりとりだけが「世界」である)
②教育(教育は思い込みの上に成立している)
③会社・職業(「経済的・物質的豊かさこそが幸せをもたらす」という思い込み)
④社会常識
思い込みは気づくのが難しい。何が根源的な思い込みなのか、「諸悪の根源」を突き止めないと退治することもできない。
思い込みを突き止めるステップ4つ。
ステップ① 問題リストをつくる
ステップ② 思い込みチャート分析図をつくる(起点となる悩み・問題をあげ、なぜ?なぜ?を繰り返し細分化していく)
ステップ③ 「思考のゆがみ」の種類を突き止める(ステップ②のチャートの末端になると思い込みが出現する。そこから自分の思考のクセを見つける)
ステップ④ 思い込みの出発点を突き止める(チャート図をながめると、現在の悩みの背景に隠れた重要な問題がある。そこまで突き止めてみる)
第4章 「思考のゆがみ」はこうしてなおす
自動思考から抜け出すために、意識的に自分の普段の考え方、物の見方を疑う必要がある。
思考の自動操縦を、パイロットである自分の手に取り戻す。
その手法は「認知」である(認知療法とは、認知の仕方を変える心理療法)。
思考のゆがみのそれぞれに対する対処法がある。
(本書の中に具体的な手法がたくさん紹介されている。)
(例)ネガティブフィルター・マイナス化思考の克服
①メリットとデメリットを考える(書き出してみると、マイナス面だけではないことに気づく)
②適応的思考(悲観でも楽観でもなく、偏りのない思考。自動思考に対して「根拠」と「反証」でもって、思い込みを解除していく)
第5章 「思い込み体質」の根本的な治療法
人生に対して、誰もが「構え」があり、それを修正しなければ真の思い込みからの脱却は難しい。
構えを修正する上で効果的なのが「ポジティブなストローク」(相手からの愛情のこもった言葉、声かけ、態度や動作のこと)。
(具体的な手法が本書では紹介されている)
第6章 「思い込み」を利用して「人生脚本」を書き換える
思い込みのすべてがマイナスではない。思い込みを味方につけることで、問題を解決し、性格を変えることもできる。
(例)ポジティブな自己暗示、プラシーボ効果
性格を変える4つのメソッド。
①行動を変える(人間には「一貫性を持たせたい」という性質があり、ある行動に対し、自分の中でつじつまが合うように「自分はこういう人間だ」という思い込みが生まれる)
②「振り」をしてみる(誰かの「振り」をしてみると、理想像に少しずつ近づき、いつの間にか「それが自分だ」と脳が思い込む)
③環境を変える、環境を増やす(ストレスの溜まる環境を「多くの環境の中の1つにすぎないようにする」)
④服装を変える
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