電気・ガス・トイレが使えない静かな1室。
どうも、しょうです。
当たり前のことが急に当たり前にならない時って、あるかと思います。
警察官で学校に入った時に、集団生活をしたのですが、最初、みんなの価値観がバラバラでまったく噛み合わなかったり、
海外旅行に行った時に、車のクラクションが鳴りっぱなしで、耳が痛くなったり、
ビジネスの世界では、騙し合いが普通に起きたり、
普段慣れている環境から一歩外に出ると、自分が当たり前と感じていたことが、急に一変することがあります。
まさに冒険です。笑
今回、地元の山形から東京のアパートに引っ越して2日が経つのですが、まだ電気が使えず、ガスも使えず、トイレも使えない状態です。
これって、山形で暮らしていたときは、電気やガスなど普通に使えていたので、「使えない世界」へと移動したみたいで面白く感じました。
普段では、体験できないことなので。笑
部屋でパソコン作業をすると、WiFiが使えない状態なので、スマホのテザリングでインターネットに繋いで、
バッテリーが激しく消耗するので、「充電が無くなるー!」という焦りと、トイレに行きたくても使えないので、「漏れるー!」という不安で、当然のように近くのカフェへ移動することに。
「少し集中力が切れたなー」と思ったら、部屋に戻って作業を再開。
すると、電気もガスも通っていないので、「シーン」とした状態になります。
この部屋だけ時間が止まっているような感じで。
でも、たまに外から「ハッハッハ」という笑い声が聞こえてくると、止まっていた時間が再開する。
パソコン作業をするような机を持って来なかったので、地べたでパソコンをいじって、そしたら、ちょうど良い高さの段ボールを見つけたので、段ボールを机代わりでやる。
「スタートするなら、このぐらいの環境で十分」と思い、5年後・10年後振り返った時に、「東京で住むことになって、2日目ぐらいまでさー、電気も…」なんて笑い話にして言いたいなーと。
そういえば、起業した頃の1年前は、月5万円も稼げていない時期で、夜行バスで「仙台・軽井沢・東京・静岡・岐阜・京都・大阪・福岡」と1人でぐるぐる回っていたと思い出した。
希望と期待、不安、葛藤という複雑な感情も一緒に夜のバスに乗せて、なかなか眠れずに不眠で回っていた。
「絶対に大丈夫」
弱い自分と向き合いながら、不確実な将来のことを考えつつも、「未来は絶対に良くなる」という希望を自分に言い聞かせて、
「1人で生きていける力がほしい」という目標を掲げながら、夜行バスで全国を回っていた。
でも、1人で生きていくなんて不可能だな、と思った。
人との出会いで大きく変わることがあるし、人間性を高めるためにも先生と言われる人からの教えが必要になる。
ビジネスだって、結局、お金を払ってくれる人がいるわけだし、人間関係と同じように感じる。
だから、1人1人との出会いを大切にする。
薄く広い人間関係よりも、深く濃い人間関係を。
そんなこと1年前では考えもしなかった。自分だけの力でー!としか考えていなかった。
あの頃から1年。
ビジネスは、人としても成長させてくれるなーと感じた。
だから、いま振り返っても、あの時に全国を回ってよかった。と心から思っています。
普通に経験になったし、素晴らしい出会いもあった。
この東京も数年後振り返った時に、「あの時、東京に行く決断をしてよかった」と心から言えるように、そのために、自分が理想としている力を手に入れたい。
結局、自分次第なのだ。
「シーン」としている薄暗く雰囲気のある部屋で、そんな決意をした。
この考えに至ったのも、電気やガスが通っておらず、静かで薄暗く1人だけの雰囲気だったから。
人生を大きく転換する時って、自分の延長線上の未来からはみ出さないといけない。
つまり、当たり前と思っていたことが、当たり前ではないと感じる。
当たり前ではないと思っていたが、当たり前と感じる。
マンガの呪術廻戦でいう、反転術式である。
表と裏を逆転させる。
パラダイム・シフトさせる。
そんなことをふと思ったので備忘録として。
「電気やガスが動かなくてもよかった」
人生の1ページとなった1日でした。
では!
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