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アンケートのアレ

講演会やオンライン講座の終了後に参加者アンケートの回答を求められることが多い。

僕は、素晴らしい講義をして下さった講演者の方々と会場を設営して下さったスタッフの皆様への感謝を必ず書くようにしているが毎回、気になることがある。

それは、アンケートの質問項目として

年齢
・性別
・職業

を訊く必要あるのか?

という疑問だ。

ごくまれに「アンケートは後日、集計しそれをもとに一層の改善を図っていきたいと考えております」ということが書かれていることもあるけれど、何らかのマーケティングではないのに(営利目的ではない団体主催の講演会で)上記の項目を尋ねる意図がわからない。

そもそも申し込み時に年齢(年代)、性別、氏名等を控えていれば参加者のおおよその構成や分布がわかるから、アンケートで再度尋ねる必要はないのではないか。

だったらアンケートなんて答えなければいい、あるいはその項目は白紙で提出すればいいという声が聞こえてきそうだが、このような疑問を抱くのは、世の中には様々な立場、境遇の人がいて「普通」の人が「普通」に回答できることも憚られることがあるので配慮が必要ではないか、という問題提起である。

特に職業欄において「無職」、「なし」と答えるのは結構つらい。

特に子育てや介護中の方々は、日々立派に誰かのために時間を費やしている。決して「無職」ではないのだから卑下することは全くないと思うのだが、アンケートの質問項目を見て「自分は何者なのだろう」とか「社会参加しているのかな」などと考えてしまう人も中にはいるかもしれない。

僕自身、アルバイトをしていて定職につかなかった時、「フリーター」や「その他」に該当する項目がなかったから「無職」を選択せざるを得なくて、若いのにプラプラしてて、すみません、と一人身をすくめたな。

アンケートハラスメントか(笑)
アンハラ。

新しいハラスメント認定をしてほしくて、このような記事を書いたのではなく、アンケートの質問項目として体裁を整えるためだけなら無駄なことは尋ねる必要はないということを伝えたかった。

無職であろうが、メジャーリーガーであろうが、講演会に参加したくて参加したのだからそれでいいではないか。

そんなわけで懸命なイベント主催者はアンケートの質問項目にも工夫して頂きたい。

今日も皆様にとって良い一日になりますように。

昨日のおやつ。かわちい。

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