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生きがいについて~ある北海道の職場から~

折に触れて神谷美恵子の「生きがいについて」を手に取る。
冒頭から心をつかむ文章にいつも胸が熱くなる一冊だ。

本家には遠く及ばないけれど僕自身が最近、「生きがいについて」をある人から教えられた出来事について今日は紹介しよう。


現在、僕が勤務している会社は産業廃棄物処理業だ。
いわゆる「ゴミ屋」さんで主に後志管内の産業廃棄物を収集、処理している。

ゴミ屋と聞くと世間からは「汚い・キツイ・カッコ悪い」、3K仕事だとイメージされるかもしれない。

それでも僕は毎日ワクワクしながら出社している。

それは働いている人が皆生き生きしているからだ。

最近、リクルート用の会社説明会資料作成を命じられ、社員インタビューを通じて業務内容を紹介する資料を作成していた。

当然、現場で選別作業をしている人の話も聞く。
あらかじめ渡しておいた質問票をもとに缶コーヒーを飲みながらリラックスした状態で話を聞いた。

その中で、

仕事をしていてどのような時にやりがいを感じますか?

という質問があった。

僕は嬉々として語る、選別作業に従事しているある若い人の言葉に感銘を受けた。

仲間と一緒にゴミを片づけてゴミの山がなくなったのを見ると達成感を感じますね。

あと和を大切にしています。
イライラして働いても、いい仕事はできないし皆が気持ちよく働けるように日ごろからコミュニケーションを図って、時にはバカなことを言ってみたりして明るい雰囲気になるようにしています。


職業に貴賤はない。

どんな仕事でも、やりがいや働きがいを自ら創出していけば日々楽しみながら働ける。

モノは考えようだ。
大都会でクリエイティブな仕事をして世間の脚光を浴びることだけが仕事じゃない。もっと地味で日の目を見ることは少ないとしても、社会的には必要な仕事はたくさんある。

地域の人々の暮らしを陰で支える「地上の星」たちのおかげで今日も快適な生活を送ることができる。

僕よりも年齢が若い社員に大切なことを教えられた。

改めて俱知安町にある、この会社に就職できてよかったと思う。

ある日の職場の風景

今日も皆様にとって良い一日になりますように。

めぐり逢えたことでこんなに
世界が美しく見えるなんて
想像さえもしていない
単純だって笑うかい?
君に心からありがとうを言うよ

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竹内康司
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