本日の学び(9/5)
テーマ「ヤーキード・ドットソンの法則」
今回は、1908年に心理学者ロバート・ヤーキーズさんとJ・D・ドットソンさんが
発見したパフォーマンスと緊張の関係を表した理論を学びました。
現代は、常に緊張に晒されている方が多くいるように感じます。現在の緊張度は
パフォーマンスを考えた時に適度なのか考えて頂く際の参考になると幸いです。
この法則は、ネズミを用いた実験を通じて発見されたものになります。
実験は、強い電気ショックを流すネズミ、弱い電気ショックを流すネズミに分けて
行われました。この実験から「電気ショックが適度な時は最も学習できる」、「電気ショックの過度な強弱は学習能力を低下させる」が判明しました。
その中で、判明したことをポイントにしてみました。
・学習活動(ここで言う学習活動は、心理学における学習となるため一般的な学習より
幅広い意味で捉えられ、自転車をこげるようになるなども含まれます)に対する
動機づけは適切なレベルにあることが必要であるとする理論です。
=高すぎず低すぎない適度な緊張状態(ストレス)の時、人は最適な
パフォーマンスを発揮できるとする法則になります。
例:プレッシャーに負けないようにするには、緊張感がゼロの状態にするのでは
なく、緊張するのは当然と考えた上で、適切な緊張度にすること
・この法則は、生理心理学(心理学と生理学の間にある学問)の基本原則とされて
います。
・この最適な緊張状態は、課題の性質によっても変わるとされています。
例1:簡単な課題/意欲が湧かない課題→ 高い緊張状態を与える必要があり、厳しい
ペナルティや嬉しいご褒美などを設定すると良いとされます。
例2:難しい課題/意欲が湧く課題の場合→ 比較的軽めのペナルティなどを与えると
良いとされます。