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フィラメント冷却ファンのダクトを作ろう その4

今回は新作を試します。
前回の記事はこちら。

前回の記事に掲載したときのダクトは失敗でした。
もう写真もとってません。リング形状が小さすぎました。
もう少し全体的に吹きつけないとエクストルーダーの移動で冷やすことができません。そもそもボーデンタイプのノズル位置で作ってしまったため
ダイレクトエクストルーダーだとダクトの中央にノズルが位置しない。

その後改良したのがこちら。
ぱっと見はあまり変わりません。リングが大きくなってます。

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左下がいびつな形状になってますが、今は目をつぶります。

テストモデルは例によって、ふくおかめんたーいさん作の星形ペンダントです。前回よりも良い出来になることに期待です。冷却性能の比較なのでサポートなしでどこまでいけるかを確認します。
もうSTLの掲載は終了してるみたいなので、おれがこそっと密造して販売・・・うそです。すんません。

印刷を待ってる間に、次の改造の思案ネタを書きます。
実はね・・・この形状だと無理かなぁって思ってるんです。
Cの字形状だと、横への逃げ道が少ないです。エアフローが弱いよね。下に逃がすことになるんだけど、平べったい平面を印刷してるときは逃げ道がない。

VORONはどうなんだろう?Fusion360のファイルがそのまんま公開されているので自分のPCで開いてみました。不要なパーツを非表示にしてみたところこうなってます。

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上のシロッコファンから両サイドに分割され、両サイドのダクトからノズルの下を冷却します。

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これは下からの絵です。奥側にセンサーがついてますね。
ひゃ~!しかしよく作ってるねぇ。もうびっくりですよ。
おれが一生かけても到達できないレベルだな。

だったら、これ使えばいいじゃんと思った。
しかし、全部は使えないので結局どこかで自作する必要があります。
とはいえ、こうやっていろいろと自分で試していくと、「なぜ」が少しづつ解明していきます。気にも留めていなかった理由に気づきます。時間がかかるけどね。

ということで、今の印刷がイマイチだったら、VORON風に上から吹き降ろす感じにしたいと思います。

これをやるには、エクストルーダーの大幅な改造が必要です。。。ということで次の話題です。

先週、Orbiterが届きました。

なんと156g です。軽い~。モーターとエクストルーダー込みですよ。

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まじまじと見てると、いくつか気づくことがあります。
1.モーターとエクストルーダーが同軸
え!?これ 1:1ですか?減衰なしだっけ?と、5分ぐら慌ててしまいました。
よく調べたら、遊星ギアなんです。はるかぜさんとこの記事にも詳しく乗っていました。

遊星ギアって、なんとなくは理解してるつもりでしたが、ちゃんと調べると面白いです。移動を固定するギアを変えることで挙動が変わります。
Orbiterの場合は3つの小さいギアが固定されて外側が減衰されて回転します。
↓の動画がその動作イメージです。外側がゆっくり回ります。

外側を固定すると、間の3つのギアが回転します。自動車の変速機ではこれを使うらしい。これが複数連なってるらしい。知らんかった・・・。

2.外装がSLS(多分
表面がザラザラした金属です。これ、多分SLSですよね。

現物を見るのは初めてです。ところどころに積層痕が見える。でも自分で印刷したものよりも目が細かい。こういうのを作って販売してるんですねぇ。おれが家でちまちまと失敗してしょぼいものを作ってる傍らで、隣の国では精巧な金属パーツを大量に(かどうか知らんけど)印刷してるんですよ。
びっくりだなぁ。

とにかく、これをうまいことつないで、Vrefを調整して、ギア比に合わせた設定をすればよいということになります。

1.先日買ったカーボンのFRPのシートで枠をカット
2.Orbiterとホットエンドを装着
3.上部にOrbiterを装着
4.上からシロッコファンの風を送るダクトを装着
5.各種配線をつなぎなおす

と、文字にすればこれだけですがなかなか大変だよなぁ。

以前の記事で書いたけど、重さはこれぐらいです。
ボーデンEX:278g
ダイレクトEX: 736g 
Orbiter+CFRP:300gぐらい???
うーん、ヘッド部を除いた重さを量ってないんだよね。
でも、これぐらいになると思う。そうなると、缶コーラ1本分以上軽くなるよ!
缶コーラがプリンターの上をぐいぐい動いてると思えばかなり重いよね!
うっかり開けたら炭酸飛びまくりですよ。

これはやらねばならぬ!やり遂げねばならぬ!

おっと、印刷が終わったようだ。
見てみよう。

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あーあ、BRIM付け忘れちゃったよ!
今日はあたまいてーから、風呂入って寝よう。

次回に続く。

と、思ったけど、風呂から出てきたらちょうどいいところでした!
前回はここで両端が反りあがってひっかかってましたが、今回はいい感じに印刷できております。

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ちなみに積層は 0.2mm です。
こうなると、0.15mm とか 0.1mm も試してみたくなってしまいますねぇ。

よし・・・やろう!

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