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3Dプリンターの改造で迷走中 その5

もう終わりと書いておきながら、その4に引き続き書いてます。
不発に終わったのが気になって、もうちょっと試そうと思ったわけであります。
ちゃたろうさんが同系の機種を持ってるみたいだったのでちょいと相談したところ、Flowが足りないんじゃないの~とのお言葉。
おれも不足気味だとは思ってはいたけど、あとで調整すればいいや~ぐらいに思ってました。
でも、ちゃんと計測してみたらびっくり。必要量に対して75%ぐらいしかなかった。これでも計算値より10%増しなんです。
よくよく考えてみると、モーターも変わってることを失念してました。

設定方法はフィラメントに目印をつけて、gcodeで規定量を送り出して実測とどれぐらいの差異があるかを調べるってやつです。
ぐぐるといろいろ出てくるので割愛します。とにかくその結果75%しかないことが判明しました。こりゃいかーん。

それから、いったんバラして組み直しもやりました。
ギアの付け根のイモネジが1つと、モーター固定部分のねじ山が一部が空回りしました。困った・・・。しかしまだ使える。メインモニターがやられたアムロの心境です。その結果・・・

あれ?ちゃんと出てる?
むしろ滑らか。

左はおなじみのBENCHYです。右は ふくおかめんたーい さんの作品です。
なかなか造形難易度が高い。
それなのにこんなにキレイにできてしまいました。積層は0.2mm です。
これって、X5SA Pro の調子が良いときよりキレイなんじゃなかろうか。
全体的な造形の再現度は高いです。
リトラクションは1mmで、ほんのちょっぴり糸が見える程度。
でも、積層のムラがあります。これがよくわからん。
どちらも加速度は1500m/ss で、左は120m/s 右はちっさいので 60m/sにしてみました。
ただし、これはCuraの制御だと思うのですが、小さいエリアを印刷するときは勝手に速度が落ちてるみたい。いつからそんな仕様になったんだろう。理にかなった仕様なのでよいのですけど、スピードボートレースには不向きですね。

思ったよりかなりキレイになってしまったので面白くなってきました。
そうなると、前述の垂直方向のムラが気になります。
XYZキューブを印刷しても角っちょがちょっと凹んだり出てるところがあります。なんとかしたいところ。

ほかには、ファンの騒音が気になっていたのですが、風量が多すぎることが判明しました。PLAでも50%で写真のようにオーバーハングがキレイに印刷できます。50%にするとかなり静かになります。80%越すと風切り音がひどくなる印象です。

うーん、Ender3はあなどれない。久々に使ってて感じたんですが、ベッドが小さいので温度上昇も早いです。印刷開始までの待ち時間が短い。
小物を作るときは便利ですねぇ。逆に15cmを超えたあたりから辛くなる。
オートレベルがついてないし、ベッドの支えが弱いせいで平面が維持できなくて1層目の定着がよろしくありません。この辺はEnder3の弱点なのでもう頑張らなくていいかな。むしろ、この成果で得た知見を今後に生かしたい。

全体的な配線の取り回しもなんとかしないとね。ダイレクトエクストルーダーは配線やフィラメントを上から降ろす感じになるのですが、モーターの配線が足りてない。それ以外は既存をうまく流用できてるんですけどねぇ。
ちなみにこのまま上にあげると上のアームにぶつかります。背の高いものは印刷しないから実害はないんですけど、これも直しておきたい。

という具合ですっかり好転しまして、迷走から脱出した感があります。
あとは積層ムラだなぁ。これが解決したら、リニアアドバンスをちょっと足してみようかな。(TMC2209なので使えます)

Marlin 2.0.7.2 for SKE mini -E3-V1.2 の変更差分も掲載しておきます。
PIDはAuto tune の値です。最適かどうかは怪しいけど使えています。
真似したい人は参考にどうぞ。リニアレールの台座の加工と追加の台座が必要だったのでもっと簡単なキットを探したほうがよいかもしれない。


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