ダイレクトエクストルーダーに交換する(構想編)
まだやってません。意思表示です。
3Dプリンタを初めてはや2年。
以前は気にも留めてなかった箇所の品質が気になってきました。角っちょの膨らみとか。
ようやくダイレクトエクストルーダーを組めるような知識と技能がついてきたような気もするし必要性が高まってきたのでやってみよう。
ほんとはSnapmaker2で全部まかなえてたはずなんですがねぇ。
SM2はうるさいし変なムラが出るしであんまり使ってません。
3Dプリンタ以外の用途で使うことにします。
さて、手元にはこんな部品があります。これらは過去に思い付きでぽちってたものだったりする。
左はデュアルドライブのエクストルーダーです。通称?BMGです。
よくわからんのですが、ボンドテックというメーカーのがよいらしいがこれは中華パチモンです。bangoodで買った気がする。
※詳しくは後述
右のステッピングモーターはAmazonです。
これも勢いでぽちった。2個持ってる。なんとなく薄いから軽量でいいかなぁという程度の考慮です。
主要な部品を買ってしまったので後に引けなくなってるところに、最近ちらちらとこの広告リンクが目に付く。
あれー、こっちのほうがよくない???おさまりがいいよ。
やるぞーって、思い立ってからまじまじと見て考える性分なので、後からいろんなもんに気づく。
とはいえ、もう引き返せないのでなんとか手持ち&自力で進めよう。
あ、ちなみに事始めなのでEnder3 with SKR mini e3 v1.2でやります。
PETGを印刷するとエクストルーダーが負けてカチカチ言ってるので改善したい。
うまくいったらX5SA Proにも展開しよう。
多分やんなきゃいけないのは以下の3つです。
1.Marlin のヘッダファイルをいじってコンパイル
SKR miniのソースはこっちから手に入れます。ちょっと古いけどね。
モーターの回転方向や、ステップの送り量が変わるかもしれないのでfirmwareは自分でビルドしたほうがよいと思います。ひょっとするとConfigで替えれるかもしれんけど、他にもいじれるしね。
ヘッダファイルを入手して気づいたんですが、SKR-mini ってリニアアドバンスが使えるんですね。。。なにげにX5SA proよりいいなぁ。ちくしょー。
2.Vref値の調整
よくわかってないけど、電流の最大値を制限するっぽい。適正じゃないと高熱になったり、脱調したりするらしい。
ここはあとで調整方法を調べよう。基板側につまみがあるらしい。
3.マウントの作成
これが悩ましい。
形状的にこんな感じでのっけるのが必然となる。
ホットエンドごとごっそり替える手もあるんですが、手持ちの部品だけでやってみたい(Ender3はもう使わないはずなのでお金をかけたくないの~)ので、自力でマウントを作ることになります。
しかし・・・マウントを固定する箇所がない。
X軸とホットエンド部を接合する部分にドリルでねじ穴を開けるしかなさそうです。あんまり気が進まないんですが、やってみよう。
マウント部分はThingiverseにたくさんSTLが転がってるんですが、この形状に合うほどよいのがみつからなかったので、自分で作ることにします。
そんなに凝った形状はいらんと思うので、ぐらぐらしないように剛性だけしっかり確保できればよいと思う。
そういう意味でも、固定用のねじ穴はきっちり開けないとだめやね。
今日はここまで。
これが組みあがると、TPUが印刷できたり、かどっちょが膨らまなくなったり、糸引きが減ったりするんだろうか。
一番期待するのは、60mm/sぐらいで安定した品質で印刷できることです。
80mm/sぐらいまでいけるかなぁ。
現状ではPETGで速度を上げて複雑な形状を印刷すると表面がガリガリになります。これをなんとか抑えたい。
ネットで調べてたら、こんな人がいました。
何がすごいって、この記事は2015年なんですよ。6年前だよ。そっち系の人なんだろうけど大したもんだなぁ。やってることもすごいが写真に写るモノや背景のセンスが良いです。
2018年の記事が最後みたい。残念であります。
おれには無理なので別路線でがんばります。
2020-05-13 追記
エクストルーダーの記載が誤ってる指摘をいただいたので修正しました。
TITANとBMGは同じだと思い込んでました。少し調べてみました。
たまたま3種類持ってたので写真とってみました。
左:BMG,中央:TITAN,右:普通のやつ
BMGはギアで減速(トルクアップ)するだけでなく両側をフィラメント用のくぼみで挟んで押し出します。
TITANは減速するけど片側ギアで囲みこんで押し出します。
普通のやつは減速なしで押し出します。
BMGがフィラメントに優しいですね。造形によっては短時間にリトラクションを繰り返すので 同じ個所を何回も行ったり来たりすることでだんだんと摩耗してそのうちすべって動かなくなります。そうでなくても、変形して押しにくくなります。右の赤いやつはEnder3なんですが、PETGを押すための力が足りずに空回りしてました。この場合、調整用ねじを締めてあげればよいのでしょうが、実際に自分の手でフィラメントを押してみるとこれがなかなかきつい。それなりの負荷をかけてる部品なんだなぁと思いました。
そういう意味でも、BMG+ダイレクトエクストルーダーのほうが良さそうですね。
Hemera っていう、いい感じなものを見つけました。さすがに買わんけども。
最初からちゃんとしたの付けといて~なという思いもあるけど、よく考えたら安価な製品を買ってるので文句を言うのは筋違いだった。
じゃぁ、これらを充足した製品があるのかというと、あるの???
そういう目線で探してないからまったく気づいてません。
Tronxy X5SA Proが4万円だったから6万だったら素性の良い製品にして売ってそうなもんだけどなぁ。
日銭に困ってない人は、高品位な製品からはじめたほうが3Dプリント自体は楽しめると思います。ただ、不調になったときには何がどうまずいのかを深追いしてくことになる。その場合は安い製品を地道に改造していった過程で身についた知見が大いに役に立つと思います。
2022-05-02 追記
どういうわけか、この記事はアクセス数が多いです。
当時は構想を書いただけなので、今の状況を付け加えておきます。
今は3台のプリンターを所有してまして、全部ダイレクトエクストルーダーになってしまいました。書くのは一言なんですが、その道のりはかなり険しかったなぁ。いろいろと学ぶことは多かった。
ボーデンタイプには軽さが第一のメリットだと思います。Klipperを使うとダイレクトエクストルーダーの弱点を補いつつ良い部分を生かせます。
個人的な最大のメリットは、フィラメントの交換がしやすいことです。
フィラメント交換がしづらいと交換そのものをさぼっちゃうんです。
さぼっちゃうと、吸湿して印刷品質が劣化するし、2色刷りとかめんどくさいからやんなくなっちゃう。簡単に取り扱えるということはとても大事なことだと思います。
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