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005 丁寧な暮らしを

コロナ渦、職場の社員を見てみると、結構心を病んでしまっている方が多いことに気づき、ヘルシーテンプル・コミュニティーのお坊さまたちからいただいた知識を基に、社員向けにコラム「ヒーリングギフト」を書き始め、1年ほど経ちました。

と言っても、ヘルシーテンプル・コミュニティーの記事やファシリテーターの方々のお言葉を拝借し、また、ネット検索をした資料を切ったり貼ったり。。。といった内容ですが、noteに少しづつ上げて行こうと思います。お目汚しですが、お付き合いくださいませ。

2021.8.26発行

出典:ヘルシーテンプル・コミュニティ

今年も8ヶ月が終わろうとしていますね。
皆様は、どのような8ヶ月をお過ごしになりましたか?

しあわせのカタチ

この8ヶ月を振り返り、日々の中でどれくらい「幸せだなぁ~」と感じたでしょうか。
私達の幸せには〈地位財〉と〈非地位財〉が深く関係していると言います。(慶應義塾大学大学院 SDM 前野隆司教授)

〈地位財〉とは、周囲との比較で満足を得るものです。
例えば、所得や貯蓄、役職などの社会的地位、家やクルマなどの物的財です。
一方、〈非地位財〉とは、健康、自由、愛情などを指します。
 
この両者は幸福度の持続性がまったく異なります。
〈地位財〉は、それを得た瞬間は満足感が高まり、幸福な気持ちになります。
しかし、評価軸が他者にあるため、次第に「もっと多く、もっと高く、もっと良いものを」と欲望、渇望が生まれ、幸福度は下がってしまいます。
〈非地位財〉は、「自分がどのように感じるか」と、幸福感は自分の中に軸があるため、これによって得られた幸福感は持続性があるのです。
 
自分の幸せの燃費が低下しているなぁと感じていたら、他者と比較して自分に無いものを探しているのかもしれません。既に自分の中にあるもの、自分が持っているものに目を向けてみましょう。

休息の前提となる「自慈心」

私たちは、自分の知らない事や出来ない事を直視できずにいると、自分の出来なさを周りに伝える事に恥を感じて虚勢を張ったり、無理な自信を振り回したりして、ますます心が疲弊する方向に向かっていくでしょう。
 
しかし、自分の出来なさやダメなところを認めた時、本当に強い心が生まれます(=自己肯定感)。また、認められた瞬間から本当に心が楽になります。
 
前回のコラムで、休息の大切さをお話しました。良い睡眠をもたらす生活習慣と、瞑想によって心と体を休めることは、現代人が健康に生きるうえで大切なことだと言えるでしょう。
 
その前提となるのが、自らを慈しむ心=自慈心(じじしん)です。
休息は自分にしかできないことなので、休むには自ら進んで休もう!とする必要があります。少し心をオープンにして、ご自身を慈しみ、楽に考えてみてはいかがでしょうか。

丁寧な暮らし

少し前になりますが、半年の振り返りと、残りの半年をどう過ごすか?の話をしていた時、1人の方が「丁寧に生活したい」とおっしゃっていました。それを聞いて思い出したのがこちら。

『丁寧な暮らしをする餓鬼』という、通称ガッキーの日常を描いた漫画です。

餓鬼とは?。。。 人間が生まれ変わり、死に変わりを果てしなく繰り返す世界である“六道(ろくどう)”の中にある「餓鬼道」に生まれた者のこと。餓鬼は飢えと渇きに苦しみ、食べ物は食べられず骨と皮ばかり。ギョロっとした目とぽっこり出たお腹で、いつもお腹を空かせています。
しかし本作に登場するガッキーは非常に優しく、心の清い餓鬼。コーヒー豆を半日かけてすり鉢ですったり、ビニール袋を三角形に畳んだり、茶殻を撒いて掃き掃除をしたりと、丁寧に生活を送っています。

KADOKAWA 本紹介ページより

 普段、日々の慣れや惰性で、無自覚に行動をすることが多くありませんか?
また、なんとなく周りの意見や場の空気に流されて、行動をしてしまうこともあるかもしれません。

 丁寧な暮らしは、自分の日常を自覚することから始まります。

コーヒーを淹れる時、まず豆を挽く事に意識を向ける。
淹れる時にはポットから注がれるお湯に意識を向ける。
そして、飲む時には味の広がりや深み、香りを全身で楽しむ。
想像するだけで、いつものコーヒーが何倍も美味しく感じられると思いませんか?

10月1日より始まる全国労働衛生週間(準備期間9月1日~)の2021年度のスローガンは「向き合おう! こころとからだの健康管理」です。
生活背景には違いがありますので、みなさんの身の回りや心と体を整えるために、心地よいと思うことを意識し実践してみてください。

自覚した行動は幸せにもつながりますし、様々な気づきを与えてくれます。丁寧な暮らしは、幸せに生きる上でとても大切な事ではないでしょうか。

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