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【夢うつつ絵本2】夢の落下(悪夢) 8p

ある日の夢。

私は歩いていた。
横にいるのは背高のっぽの知らない人。

でも、今はこの人について行くしないんだと諦めていた。
そこが宇宙の底の様に真っ黒い場所だったから。
光も音もない、迷ったら終わりだ…と。

気がつけば周りは人だらけ。
いや、人の様な形をした何かだった。
私は早くこの先にある馴染みの交差点に行きたかった。

ようやく見えてきた交差点には教室の机と椅子がいくつも置いてあった。
人の様な形達が次々と席についていく。

埋まっていく席に私は慌てて自分の席を探した。
そして気がついた。
ここには私の席なんてないんだ、と。
席に座った人の様な形達が一斉にこっちを見て私は背筋に冷たいものが流れた。



チョキン。
耳元で聞こえたハサミの音に目が覚めた。
机に広げられた参考書が、起きたタイミングで床に落ちた。


つづく

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