歩行困難への道

月一で親に顔を見せに向かう。
少なからず施しを受けるためである。

拙者引きこもりの屑。
筋力が低下している。
久々の遠出果たして保つのだろうか。
(家では座椅子かベットの上で過ごすことが大半である。)

決死の覚悟で向かう。
最寄り駅まで自転車をこぐ。
太ももが鈍く動かない。
坂道はフラフラと揺れながら必死。
駐輪場に自転車を置き早歩きで駅へ。

あれ?なにやら足の甲と脛が痛い。
あれ?左肩がうまく回らない?
ブヒブヒと悲鳴を上げ駅へ。

久方ぶりの電車。
スマホと睨めっこし目的地を検索。

おんやー?
朝っぱらから遅延しとるがな!
豚が頑張って早歩きした意味!!!
汗だくでパーカーなの拙者だけやし!!!
あしのこういたい。

遅延とのことだが時間通りに乗り換えをする。
帽子とマスク。
そして目が死んでいるため何やらチラチラ見られる。
皆厚着なのに汗だくのデブは差別の対象らしい。

スマホを取り出し、
代わり映えのないまとめを見続ける。
田舎に来ればくるほど格安シムの影響でネットが遅くなる。

必然的に人々を見ると、
なかなか癖のある方達をみる。
新社会人らしき男の子と、
その母親が手を握り合いながらいちゃついていた。
スーツケースにアイドルのステッカーをはり、
何やら小声で発言する人。

拙者は一つの緊張感とともに田舎に帰る。
毎回の事ながらすごく疲れるのである。

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