【中学受験】1月受験の考え方

 1月受験については、これまでも何回か記事を書いてきました。

年月を重ねるごとに、少しずつ考え方も変わってきているので、今年も記事にしたいと思います。

〇基本姿勢

 まず、これまでと変わらない姿勢は、以下の3点です。

1.通っている学習塾の授業と重ならない日程の学校を選ぶ。
2.極力近い受験会場の学校を選ぶ。
3.受験者数が多すぎない学校を選ぶ。

 優先すべきは勉強です。経験も大切ですが、授業を受けられなくなったり、体力を消耗しすぎて勉強時間が取れなくなったりするのは好ましくありません。それゆえ、あまり遠い会場の受験はしない方がいいです。また、物凄く受験者数の多い会場の受験も、人の多さに疲れてしまうようなので避けた方が良さそうです。

〇受験校の数について

 受験校の数については、少しだけ考え方が変わりました。今までは、大手学習塾での指導経験をもとに「1校で十分」と考えていたのですが、小さな教室を開いてみて、より御家庭との綿密なコミュニケーションを取れるようになってから、「2校が適正」と考えるようになりました。「1月受験」と一口に言っても、様々な用途・考え方があります。そうなると、2校は受験していただいた方が良いと考えるようになりました。

〇千葉・埼玉受験の考え方

 私たちの教室では、基本的に受けさせていません。理由は単純で、自由が丘近辺から千葉・埼玉の受験会場までは、とても遠いからです。ただ、今年に関しては、千葉埼玉の学校が通える範囲の御家庭に通塾していただいているので、受験を考えてもらっています。
 受験を考えてもらうポイントは2点です。

1.2月が上手くいかなかったときの進学校として考えられるかどうか。
2.2月受験校に集まる受験生と同レベルの子達と競い合うため。

 品川区方面のJR駅に出やすい御家庭は千葉方面、副都心線方面の御家庭は埼玉方面と、ぎりぎり通える範囲に学校がある場合あります。まずは、そういった学校を検討していただいています。そういう学校を押さえることができる場合、入学金を捨てなければならないですが、そこを押さえにして2月に強気の受験ができることもあります。最終的には御家庭の判断ですが、そういう可能性を検討していただくようにしています。
 また、千葉・埼玉受験の方が、地方校の首都圏入試よりも、より2月本番のライバルが明確に集まりやすい学校というものもあります。遠くなりすぎないのであれば、受験しておくことに価値があります。その価値について検討してもらっています。ただ、そのようなチャレンジ受験をする場合、その前に肩慣らしの学校の受験とセットで考えてもらっている次第です。

〇経験値を増やす

 最後に考えるのが、純粋に受験の経験値を積むことがプラスになりやすい子には、積極的に受験校数を増やしてもらいたいと考えています。具体的に言うと、中学受験の勉強を始めるのが遅かった子や中学受験の勉強に本気を出すのが遅くなってしまった子などです。また、模試が全部終わった頃にも、まだ中学受験を自分事として考えられていない子などは、積極的に受験数を増やしてほしいと考えています。
 具体的には、長崎日本大学と宮崎日本大学の2校の受験をお勧めします。

 この2校をお勧めする理由は、以下の点です。

1.受験料が安い
2.受験間隔にゆとりがある
3.首都圏会場が遠くない

 まず、受験料が安いことが一番です。2校合わせて28,000円になります。1月受験の受験料について、いくらが妥当な値段かというは結論を出すのは難しいですが、仮に千葉最高峰の渋谷教育学園幕張を受験すると考えれば、その受験料は26,000円になります。価値の比較するのは難しい話ですが、単純な金額面での差は2,000円になります。その差額で、2回の経験値を得られるのであれば、検討する価値はあると考えます。
 また、2校の受験日は1週間の間隔が空きます。また、会場も自由が丘近郊から通いやすいところにあるので、受験慣れしていない子でも体力を消耗しすぎることはないと考えます。早くから受験準備をして、高い意識で模試をこなしてきた子に関しては必要ないとは思いますが、中学受験の準備で遅れを取ってしまった子には、重要な経験になると考えています。

 以上の点について、今年は1月受験について考え方を変えております。基本的なことで、変わっていないこともありますので、以前の記事も併せて読んでいただければ幸いです。

 私たちの教室では、様々な観点から細かいご提案をさせていただき、中学受験のサポートをしてまいります。これから受験をされる学年の方で、興味がある方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度学習相談にお越しください。


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