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【2023年受験】中学受験の各模試の偏差値の比較から見えるもの@女子編

 前回の男子編に続き、今回は女子編の記事を書かせていただきます。

 女子編でも、自由が丘周辺から通学できそうな学校に限定し、かつ四谷大塚と日能研の偏差値に差のある学校について考察していきます。四谷大塚と日能研は、ほとんどの学校で同じ数値となっておりますが、一部学校でズレが生じているためです。

〇頌栄女子学院

 1日午前の入試日程で、四谷大塚では偏差値62、日能研では偏差値58となっております。豊島岡や慶應中等部という学校の抑えとして考えるのであれば、四谷大塚の偏差値くらいが欲しいですが、第一志望で受けに行くのであれば、日能研の偏差値の感覚で考えても良いです。
 頌栄は、合格者最低点で6割を超えないことが多く、戦い方次第では偏差値55くらいの子であれば合格する印象です。ゆえに、最後まで諦めないで頑張ることが大切で、四谷大塚の偏差値を基準にして諦めてしまうともったいないです。併願も組みやすい学校なので、第一志望の子は偏差値が低くても最後まで押し切っていい学校だとお考えください。

〇横浜共立学園

 1日午前の入試日程で、四谷大塚は偏差値55で日能研は偏差値51となっています。近年は合格者最低点も6割に到達することなく、昔に比べれば合格しやすい学校になったと思いますが、さすがに日能研の偏差値51での受験は怖いです。特に算数が偏差値50に乗っていなければ、リスクの方が大きいと思います。この数字を見て、にわかには信じられないというのが正直な感想です。「合格しない」とは言いませんが、慎重に併願パターンを考える必要があると思います。

〇日本大学中学校

 男子の記事と同様です。四谷大塚の偏差値48だと、多少の危険性を感じます。安全を考えるためには、日能研の偏差値52くらいまではほしいです。他の日程も、日能研の数値の方に信頼があるように思います。

〇大妻中野中学校

 四谷大塚が偏差値47になっていますが、問題の難易度的に言えば、それほどは必要ないと思います。日能研の偏差値43という数字の方が妥当に感じます。

〇昭和女子大付属中学校

 四谷大塚が偏差値50になっていますが、これは安易には考えられません。去年の合格者最低点が144点でしたので、両教科ともミスが許されないです。算数が偏差値50に届いていなければ、わりとリスクが高い日程になると思います。日能研の偏差値55くらいで考えておいた方が安全です。

〇実践女子学園

  全日程通して、日能研の方が高い数値設定になっています。正直、実践女子の問題の難易度からいって、四谷大塚が設定している数値でも問題ないと考えています。
 ただ、日能研が高く設定している背景には、日能研が実践女子を推している可能性があると考えています。ここ数年、実践女子の受験者数は増えています。合格者最低点が非公表なので判断が難しいのですが、そろそろ「今年の実践女子は厳しかった…」という年が訪れても良いと考えています。今年実践女子を受験される方は、慎重に併願パターンを組んだほうが良いかもしれません。

 四谷大塚と日能研では、ほとんどの学校が同じ偏差値になっていますが、たまに偏差値がズレる学校があります。そのような学校の入試日程については、結果が読みづらい危険性があるとお考えください。それを考慮せずに、安易に考えると痛い目を見るかもしれません。

 受験において、模試は薬にも毒にもなります。その使い方が重要です。そういったご相談を常に行わせていただくのが、私たちの教室の方針です。そのような学習塾に興味がございましたら、ぜひ一度学習相談にお越しください。


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