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入学後に感じる、中学受験の財産@保護者様の声

 開校初年度に通塾していただいた子のお母様に、進学して一年経った今の中学受験に対する想いをお書きいただきました。

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T君のお母様

「母さん、やったことしか、点数には現れないからね」。
リビングで資格試験のテキストを広げていた私に、この春、中学2年生になった息子が言いました。1年半前、受験生だった息子に私が言い聞かせていた言葉が、そっくりそのまま自分に返ってきて、思わず苦笑い。と同時に、そのセリフにしっかり説得力がある息子の成長ぶりを嬉しく思いました。

息子が何度も自分の弱さと向き合いながら挑んだ中学受験。その体験が、「やればできる」という自信になって、今の息子を支えているように感じます。勉強にもスポーツにも、「自分なんて…」と尻込みしていた6年生の春ごろと今では、ガラリと様子が変わりました。中学での初めての定期考査こそ、テスト勉強のやり方がわからないと不安そうにしていたものの、学校の丁寧な指導もあり、自分で計画をたて、勉強内容を工夫して机に向かう習慣ができました。頑張りは、勉強だけでなく、長いあいだ苦手にしてきた体育の成績にも現れ、10段階評価が1学期の5から、3学期は8へ伸びたのが親としては驚きでした。5教科の定期考査も、9教科の成績表も、学年の上位10%の中でさらに上を目指す1年間でした。いつの間にかぽっちゃり体型からスラッとした印象の見た目に変わり、体育会系の部活で熱心に練習をして、仲の良いクラスの様子をイキイキと話してくれる姿に、入学前とはちょっと別の生き物を見ている気持ちになります(笑)。

思い出すのは、6年生の6月。入塾時に、先生との面談で中学受験の意義について考えるようになり、「息子に自ら学ぶ姿勢を身につけて欲しい」という、親にとっての中学受験の目的が明確になりました。受験した私立4校、公立1校のうち、合格は2校でした。受験直後、「親としてもっとできたことがあったのでは」と感じていた私とは対照的に、息子は「やりきった!」と清々しさ100%でした。そして今。中学受験をきっかけに、自分の可能性を信じて自ら行動できるように成長しはじめた息子を、改めて頼もしく感じています。大学受験まであと5年、どのような進路を選ぶことになるかわかりませんが、得意も苦手も、未知の何かもひっくるめて、多くのことを前向きに吸収して力強く歩んでくれることを期待しています。

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 T君は、今もたまに教室に顔を出してくれ、成長した姿を見せてくれます。入学後も、しっかりと勉強を頑張ってくれているようです。中学受験は、ゴールではありません。その先にある長い人生の一つの関門に過ぎず、そこで歩みを止めてしまっては意味がありません。その意味で、T君は私たちが理想としている中学受験をしてくれたと思っています。

 また、T君のお母様には、継続して記事を書いていただいております。中学受験をする前とした後、中学入学後の心境の変化が見えてくると思います。ぜひ、併せてお読みください。

 長い人生で飛躍するための通過点として、中学受験を生かしたいと考えていらっしゃる方で、私たちの教室に興味を持っていただける方は、ぜひ学習相談にお越しください。


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