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鴨川納涼床で落下実験

 昨日の夕方、息子、妻、母、僕の4人家族で鴨川納涼床の1つ「アモーレ木屋町」へ、涼を取りに出かけた。

 お昼の暑さが嘘のように涼しく、時おり吹く穏やかな川風が心地よく、懸念していた蚊もまったくおらず快適だった。
 料理も、外側カリカリ、中は適度にモッチリ、濃厚なモッツァレラチーズがタップリの「マルゲリータビアンカ」と柔らかく焼かれた「バルサミコ酢のソースと芥子菜と食べるガルシア産栗豚のグリル」が美味しかった。

 息子は、店に着いてしばらくは、初めて見る床の風景ににキョロキョロしていた。その後、飽きてきてぐずりだしたので家から持参したオモチャを持たせた。
 息子は、オモチャを噛んだり、舐めたり、テーブルにバンバン叩きつけたり、シャーシャーと擦りつけたり、ひとしきり遊んで飽きると「落下実験」を始めた。
 オモチャをわざと「床」に落として、ガチャンとオモチャが落ちていく様と無惨に床に転がっているオモチャを観察して楽しむ。
 妻が拾って渡してやると、感触を楽しんだ後、精一杯手を伸ばして「できるだけ遠い位置」から落とす。店の床に落ちているのを放っておく訳にはいかないので、また、妻が拾って渡してやると、「床」への「落下実験」を再開する。

 拾って渡さないと、ぐずる。

 新しいオモチャを渡してやると、ひとしきり遊んだ後、また「床」への「落下実験」を再開する。

 周りはカップルや家族連れが会話とロケーションを楽しみながら食事をしている。
 息子は、黙々と妻を助手に「床」への「落下実験」を続けている。

 夕日で鴨川の川面がキラキラと光っている。黙々と「落下実験」は続けられる。

 日が落ちてきて、外灯に電気が付けられた。黙々と「落下実験」は続けられる。

 青いサル、黄色いタンクローリー、スプーンと実験台を変えながら続けられた「落下実験」がようやく終わった頃、大人達は〆のホットを飲み終えた。

 大人達も楽しんだけど、息子も新しい環境で思う存分実験ができて楽しかったはずだ。

 床が木製で大して大きな音もせず、野外で響かなかったおかげで、周りの人にそんなに迷惑もかけなかったのは幸いだった。

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