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“再現性”を高められるのが、強み。急成長ベンチャー ファインディのリアル

週刊東洋経済にて『すごいベンチャー100』に選ばれたファインディ株式会社(以下、ファインディ)(*)。同社は、エンジニア採用支援サービス「Findy」のほか、GitHubの活動状況を分析し、エンジニア組織の生産性を自動診断・改善する「Findy Team+」などで注目を集めています。

今回は、そんなファインディの執行役員の扇谷さんに、同社の強みと今後の展望を聞きました。

(*)『週刊東洋経済』2022/9/17-24合併特大号にて記載

扇谷 勇多(おうぎたに ゆうた)さん:写真左
2014年に新卒でマイナビに入社後、法人向けにクリエイティブ職の人材紹介を担当。その後、2017年にi-plugに入社し、OfferBox・新規サービスの法人営業マネジメントを経験。2018年に2人目社員として当社に参画。エンジニア向け転職サービスの立ち上げ、グロースを経験し、現在は執行役員として、社長室長兼事業責任者を担当。

牧野 将基(まきの まさき):写真右
株式会社BOX転職エージェント。創業1年目のスタートアップ企業に入社するも、業績悪化により半年で倒産。業務委託として複数企業でtoB,toC営業を行い、4年間で30~100人のマネジメントを行った後、友人と起業し1年間経営に携わる。2019年、SRG採用支援事業部・転職エージェントの事業立ち上げに伴い入社。

技術者が輝くことが、日本の産業の成長につながる

――初めに、ファインディの事業内容を教えてください。

扇谷:ファインディは2016年に創業し、150人の従業員が働く会社です。主な事業は、ハイスキルなエンジニアと企業をマッチングする転職サービス「Findy」、ハイスキルなフリーランスエンジニアと企業の業務委託案件をマッチングする「Findy Freelance」、外国人エンジニアと企業をマッチングする「Findy Global」、エンジニアリング組織のパフォーマンスを最大化する「Findy Team+」の4つです。

2021年10月にリリースした「Findy Team+」は、GitHubの活動状況を自動解析し、生産性や開発プロセスの改善点を発見するサービスです。

――ファインディの事業はすべてエンジニア向けですよね。その領域にこだわった理由を教えてください。

扇谷:これには、代表の山田の経歴や原体験が影響しています。山田はもともと三菱重工で生産技術に携わっていました。三菱重工は、技術者が管理職をしたり、組織を率いたりして成果を上げ、日本の産業を支えてきた企業です。

三菱重工に限らず、日本には技術者が創業し成長させてきた会社が多くあり、そういう会社が「モノづくり大国ニッポン」を支えてきました。ですが、いつしかそういった企業が少なくなってきたことに危機感を感じています。

技術者が輝くことが日本の産業の成長につながる。そう信じ、山田が立ち上げたのが、ファインディです。

牧野:創業の経緯やファインディが目指す世界については、普段エージェントとして関わらせていただく中でもよくうかがっています。でも、改めて聞くとやっぱりすごい。

僕たちも採用支援をする中で「エンジニアが市場に少ない」という課題を肌で感じています。「社会課題」と言えるレベルだなと。それを「いないから仕方ないね」とするのではなく、エンジニアが活躍できる機会を提供する、さらにエンジニアがもっと輝けるように「組織のパフォーマンスを最大化するサービスを作る」ところまで拡げているファインディの仕事は、すごく社会貢献性が高いですよね。スタートアップの中でも、そこまでの視座で未来を見据え、事業展開されているケースは珍しいように思います。

扇谷:ありがとうございます。そういった社会課題を解決するため、会社を成長させるためにも、採用は最重要課題だと思っています。我々のようなスタートアップは、戦略があっても実行する人がいないケースが大半です。今のファインディは、「挑戦するエンジニアのプラットフォームをつくる。」というビジョンを実現するために、どんどん仲間を増やしていきたいフェーズです。

“再現性”を磨ける環境

――今のファインディには、どのような魅力がありますか?

扇谷:大きく3つあります。1つ目は、チャレンジの機会が多い点。ファインディには、転職プラットフォームのほか、外国人エンジニアとのマッチングサービス、パフォーマンス最大化のためのサービスなどエンジニアに関わる事業が複数あり、今後も展開できる領域が多い。つまり、若手でも新しく立ち上がった事業の責任者をやれるチャンスがありますし、マネジメントに携われる可能性も高いんです。

2つ目は、今後ますます重要度が高まるテクノロジーの領域に身を置くことで、自分自身のレベルアップができる点です。業務上、エンジニア領域の課題解決をするにあたり、技術の知識や論理的思考がより必要になるので、常に学びがありますし、最先端のテクノロジーに触れ続けることもできます。

3つ目は、組織の人の良さ。特に、バリューを体現するメンバーが多いのが良いところかなと感じています。ファインディでは5つのバリューを設けていて、そのうちの「前向き」「誠実」を体現しているメンバーは非常に多いですね。

スタートアップは高い目標を持つ組織なので、上手くいかないことがあって当然なんです。そういうときに悲観的になるのではなく、前向きに考えながら試行錯誤していくスタンスは、新しく参画するメンバーにとっても良い影響を与えるのではないかと思っています。

オフィス壁面にもVsion / Valueが掲げてある

牧野:「チャレンジの機会が多い」というお話がありましたが、ファインディには「手を挙げればやらせてもらえる社風」もある印象です。実際はどうなんでしょうか?

扇谷:そういう社風はあります。また、ファインディはまだまだ仕組みを整えていくフェーズだからこそ、「チャレンジできる機会」は多いと思います。

若手のビジネスパーソンの方と面接をしていると多様なスキルを身に付けたいという方が多いように感じます。営業ができるようになった、マーケができるようになった…のように「自分がどんな機能を備えたか」が成長実感につながりやすいから、若手は“スキル”を増やせる環境を選びたがるそうです。

でも、実は成長にはもうひとつ軸があります。それが“再現性”。今いる組織で身につけた営業の成果を、ほかの組織でどれだけ再現できるか。“再現性”に重きを置いていると、短期的には成長実感は持ちにくかったりします。でも、中長期で見ると実は“再現性”はとても価値のあるものなんですよね。

ファインディはさまざまな事業を持っています。異動の可能性もあるし、新たに立ち上がった事業の責任者を任される可能性も大いにあるので、「今持っているスキルを他の事業で再現できるか」を試す・高めるチャンスがすごく多いんです。

牧野:なるほど。たしかに、20代前半はスキルを重要視して、できることをどんどん増やすのでもいいかもしれません。でも、20代後半~30代に差し掛かってくると、「自分のスキル(≒能力)」だけじゃ戦えないシーンも出てくるんですよね。そういうときに必要になってくるのが、まさしく“再現性”。それが20代から身につけられるとしたら、その先の大きな資産になりますよね。

扇谷:大企業のようなすでに仕組みが整っている組織だと、ある意味自分の力でなく再現性を“出せてしまう”んですよね。スタートアップで、仕組みがないからこそ、再現性を持たせる力がついてくる。ファインディをはじめ、スタートアップの最大の魅力はそこにあると思います。

BOXはn対nではなく、1対1で向き合う企業

――BOXは2022年12月からファインディの採用支援を行っています。ファインディからBOXの印象を教えてください。

扇谷:「思いをもって仕事をしているエージェント」という印象をもっています。「どういう優先順位で企業や候補者を選んでいますか?」と聞いたときにエージェントの本質が出ると思っていて、BOXのメンバーは「支援したいと思える候補者や企業かどうか」「同じ目標に一緒に向かえる人事かどうか」と答えてくれました。その気持ちは、純粋にすごく素敵だと思いました。

僕も人材業界出身だから分かるんですが、ビジネスの構造上どうしても、複数の候補者に対して、たくさんの企業を紹介する「n対n」になるエージェントも存在しています。でも、BOXは違いますよね。

牧野:もちろん、本当にファインディに合っている人だけをご紹介しています。

ただ売上を伸ばすことだけを考えたら、「n対n」の対応をするほうが効率的なのかもしれません。でも僕らがやりたいのは、転職をきっかけに理想の未来を実現してもらうこと。スタートアップの中でもなぜその企業を選ぶのか、なぜその軸を大切にするのか、がないと、スタートアップ企業に入社しても継続せず、結果的に不幸になってしまう人もいる。だからこそ、徹底的に候補者にも企業にも向き合っています。

扇谷:話していて、BOXからはその熱量みたいなものがしっかり伝わってくる。候補者がより幸せになるため、いいキャリアを築くための支援をしてくれていると感じます。

――ありがとうございます。ファインディには、どんな人がマッチしますか?

扇谷:学び続けられる人、学ぶことが好きな人はフィットすると思います。現代は、テクノロジーもトレンドも、必要な学びもどんどん変わっていきます。変化の激しい世の中に悲観するのではなく、常に前向きに学び続け、自己変革ができる人はすごく向いていますね。

牧野:そうですね。採用をお手伝いしていても、変化を好む人、変化を面白がれる人が向いているような気がしますね。エンジニアが世の中に少ない、流動性がまだまだ低いことに対しての課題感は必要ですか?

扇谷:あればよりよいですが、正直、普段生活をしていてエンジニアの数や流動性に課題を持っている人はそんなにいないと思うので、重要視はしていません。

ただ、「顧客の本質的な課題を解決したい」という思いは大切ですね。特に、現職で相手が望んでいないものを売らざるを得なくて苦しんでいる人、もっと深く課題解決をしたい人には最適な環境だと思います。

ファインディは、自社でも「Findy Team+」を使い開発生産性の改善を行っているので、開発スピードが早い感覚を持っています。開発力が高いからこそ、顧客からのフィードバックを即座にサービスに反映し、本質的な価値を顧客へ提供できていると自負しています。

――最後に、転職を考えている方へのメッセージをお願いします。

扇谷:ファインディは、「挑戦するエンジニアのプラットフォームをつくる。」というビジョンの実現を本気で目指しています。今入社すれば、その過程を肌で経験しながら自分たちで作り上げていくことができます。150人規模の段階で入社して、従業員が1万人になったときに「150人のときからいたよ」って言えるのって、すごいと思いませんか?(笑)

急成長フェーズならではの面白さがありますし、逆に言えば、大きく調子が下がるときもあるかもしれません。そういう変化を楽しめる人は、ぜひ来てほしいですね。

世の中には、候補者に寄り添ってくれるエージェントと、そうでないエージェントがあります。BOXは間違いなく候補者の話をちゃんと聞き、寄り添ってくれ、企業とも誠実に向き合ってくれるエージェント。ベンチャーへの転職を考える若者にはおすすめです。

BOXは、あなたの人生を考えて転職支援を行います

BOXでは、ファインディへの転職相談を受け付けています。ファインディの文化や制度、働き方など、ネットでは得られないリアルな情報をお伝えします。もちろん、ご相談にのるなかで、ほかの企業をご紹介することも可能です。多様なバックグラウンドを持つメンバーが、将来に関わる責任をもって、全力で支援します。転職を検討している求職者の方は、ぜひご連絡ください。


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