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【絵本】石のゴロちゃん



石のゴロちゃん


私の名前はゴロちゃん。

ゴロゴロしているからゴロちゃん。

お母さんに名前を付けてもらったの。

でもお母さんは少し前に人間に蹴られてどっかに行ってしまったの。

お母さんに会いたいな。

「やあ!ゴロちゃん」

「あ、グリーン君!どうしたの?」

「人間から逃げてきたのさ。 石けりされるところだった。」

「大変!じゃあ私の家に避難しよう」

二人は急ぎました。

家に入ろうとすると・・・

「人間が来た!逃げろ!」

ゴロちゃんだけ人間に蹴られてしまいました。

人間は、ずっとゴロちゃんを蹴り続けました。

ゴロちゃんは気を失ってしまいました。

ゴロちゃんが目を覚ますと、夜になっていました。

「ここはどこ?こわいよ~ 」

ゴロちゃんは泣いてしまいました。

「こんなところに新入りがいるぞ!」

「君の名前は?君はだあれ?私の名前はゴロちゃん。
 ゴロゴロしているからゴロちゃん。」

「俺はいじめっこの雑草様だ!お前なんていじめちゃうぞ!」

悪い雑草は、ゴロちゃんをふっとばしました。

ゴロちゃんは転がっていきます。

痛いよ~!なんで~~!

落ちる~~!!

ゴロちゃんはそのまま湖の底まで落ちてしまいました。

「いてててて!なんでこんな目に合わないといけないんだ・・・」

ゴロちゃんは悲しくて悔しくて涙が出ました。

そこに、とってもきれいなおさかなさんがやってきました。

「泣いているのですね。何かあったんですか?」

ゴロちゃんは、おさかなさんに今日の出来事を話しました。

「かわいそうなゴロちゃん。もう泣くのはやめて。
 涙の代わりに幸せをプレゼントしてあげます。」

おさかなさんはゴロちゃんを持つと一気に水の中を進みます。

ゴロちゃんたちは一気に湖から飛び出しました。

一気に坂を駆け上がります。

雑木林も駆け抜けます

気を失っていたごろちゃんが目を開けると

もう朝になっていました。

するとそこには・・・

「もしかしてあなたは、、、ごろちゃん?」

「ママ?ママなの? 」

ママとゴロちゃんは抱き合いました。

「何でママがいる場所がわかったの?」

ゴロちゃんはきれいなおさかなさんの話をすると、ママは言いました。

「それは湖の神様よ!湖の神様がゴロちゃんを助けてくれたのよ!」

ゴロちゃんはびっくりしました。

そして、二人は空に向かってお礼を言いました。

「 川の神様ありがとうございました!!」


そして、二人は幸せに暮らしましたとさ。

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