非効率のシステム化

日本の会社とシステムについて考えた後なんですが、システムについてはまだ思っていることがあるので、まとめてみました。

業務をシステム化する際にBPRというものがあります。ビジネスプロセス・リエンジニアリング。業務の再構築。つまり、システム化に際して業務全体を見直しましょうということです。

例えば、これこれの連絡は電話で行っていたけど、これをオンライン化すれば電話する業務がなくなるよね、とか、この承認作業は実質意味がないからなくても良いよね、とかを考えます。ここまでやってはじめて最適な業務のシステム化が達成されます。

ところが、日本の会社が思っているシステム化というのは作業のシステム化なんですね。今までExcelでやっていた作業をシステムでできるようにしましたとか。そもそもその作業が本当に必要な業務なのかまでは考えないです。なので、無意味な業務はそのままシステムに組み込まれてしまい、結果、非効率なシステムが完成します。

無意味な贅肉がついたシステムはコスト高です。
作るのに時間がかかる。お金がかかる。
メンテもコスト高、機能追加もコスト高。
目まぐるしく変わるシステムをとりまく状況に対応するのにも苦労します。

まだシステム化が一部の大企業ものだった頃は、非効率なシステムでも、とにかくシステム化したことでシステム化していない会社に対して競争力があったと思います。

しかし今や世界的にみてシステム化なんて当たり前の時代です。
どんな会社でもなんらかの形で業務をシステム化しているでしょう。
このように、どこもかしこもシステム化を始めると非効率なシステムはやっぱり非効率にしかならないと思います。

無意味は業務に非効率なシステム、これじゃ生産性が低いのも当たり前ですね。

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