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心のこもった試みの教科書

友人が紹介していた、ある教科書。
これを一目見たときに
「あれ?これって教科書?」と驚くくらい、大変興味を引く内容で

なんでも、新しい試みで作られたものらしく、それがとても面白いなと思ったので、こちらでご紹介させて頂きます。

こちらがその教科書

Survive!! 高等学校 家庭基礎 / 教育図書株式会社 / 2022

この教科書を教えてくれた友人は、アーティスト作家で、巻き寿司アートを作っています🍣
(英語の勉強を通して出会ったのですが、私は彼女のアートのファンであり、英語の勉強仲間でもあります☺︎)

そして、その方の作品が

”食べられるアート”

(p113)

として、こちらの教科書の食生活のページに掲載されています。

3章 食生活 19 ミウちゃんに叱られる!?TRY, P113, 上段 

実際に、たまちゃんから作品の巻き寿司を頂いたことがあるのですが
作品なので食べるのがもったいないのだけれど、観賞して楽しんだ後、思い切って食べてみると、とっても美味しいんです!
アートとして、テーマに惹かれて、観賞を楽しんで、そして、美味しくいただく^^
素晴らしいなと思います。


さて、こちらの教科書の"試み"に話を戻します。
私がこの教科書がとてもいいなと思うのは、”4コマ漫画”で各項目の導入が行われているところなんです。

左:P60, 15 ご飯は炭水化物でしょ!?
右:P176, 32 トイレに行きたいのに!!

4コマ漫画って、つい読んでしまうというか、身構えずに頭に入ってくる、と個人的に感じているのですが


この教科書では、導入部分において、4コマ漫画で問題提起をしていて
そのイラストに興味をひかれて読んでみると、漫画の中で、なんだか『課題』が浮き彫りに。

「え、じゃあどうすればいいんだろう?」

と、自然に疑問点が浮かんできて(少なくとも私は)

気になって先を読み進めていくと、各項目に関して、生活する上で知っておくべき情報がこれまた写真やイラストとともに提示されている。

もちろん、マンガ以外の部分は、従来の教科書と同様、しっかり、真面目な内容。(でも、その真面目な部分も、とてもわかりやすく解説されてると個人的に思う。)

導入がマンガなので、読まなきゃいけない、勉強しなきゃいけないという強制的な学習じゃなくて
「え、なんだろう?」という自発的な疑問で学習に取り組めそう、というか

もちろん、これは個人的な感想ではあるのだけど、学校の授業だけにとどまらずに家でも自主的に学習を楽しめそうな、そんな教科書だな、と思いました。


さらには、栄養のバランス、社会の制度などなど
大人になってからも、「あれ?どうだったっけ?」
と思う情報がまとめられているので

例えば、高校卒業して1人暮らしを始めるタイミングでこれ1冊あったら
その後も生活の助けになりそう!と感動しました。


表紙も可愛くて、中身も面白くて

制作者の心がこもった(きっと、どんな本も心がこもっているのだと思うけど、この新しい試み自体がとても温かいなと思ったので)
教科書で、高校生の皆さんが、より家庭科に興味を持つようになったり

教科としてだけじゃなくて、「より良い生活を送るにはどうしたらいいかな」
と考えられるきっかけになったりしたらいいなと思います☺︎

この素敵な試みが、広がっていきますように🙏


そして私自身、どのページもとても楽しく読ませて頂きましたꕥ
今回、教科書をくださった出版社の担当者様、スウェーデンまで送ってくれたたまちゃんに感謝です。
イラストや写真が豊富だったので、スウェーデン人の夫(まだちゃんと日本語読めない)も「なになに?なんて書いてあるの?」と興味津々でした😄