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成犬を迎えるということ メリットデメリット編

「イヌを飼うなら成犬がいいよ!」なんて手放しに勧めるべきではないと理解しています。

でも、新しい家族を待っている成犬がたくさんいる事は事実です。

今回は、私が成犬の里親になったことで実感したメリット・デメリットをご紹介してみたいと思います。

成犬を迎えるメリット

✔ かわいい
✔ 子犬に比べ、手がかからない可能性が高い
✔ 体格が分かる
✔ 排泄や基本的なしつけが入っている場合がある
✔ ちゃんと懐く
✔ かわいい
✔ かわいい

✔ かわいい

なんと言っても、かわいい。子犬でも成犬でも老犬でもかわいいです。イヌは生まれた瞬間から亡くなる瞬間までかわいいです。

✔ 子犬に比べ、手がかからない可能性が高い

我が家の犬さんは、食事は朝晩の2回。屋外に連れて行けば排泄。家具や観葉植物を噛んだり、私のスリッパで遊ぶようないたずらは一切ありませんでしたし、今もありません。犬さんだけでなく、実家で成犬を2頭引き取ったことがありますが、彼らも手がかかった記憶はありません。

✔ 体格が分かる

犬さんは、ポメラニアンとチワワの雑種。ポメチーとか、ポメチワ、チワポメと呼ばれているミックス犬です。片手でひょい!と抱えられるふわふわの塊をイメージされるかもしれませんが、うちの犬さんは6kgあります笑
ポメラニアンの体重は1.9㎏~3.5kg程、チワワの体重は1.5kg~3kgが標準と言われていますが、約2倍のサイズです。

仮に、片手で軽々抱えられるイヌがいいな、とポメチワの子犬を飼ったとします。成犬になると6㎏!恐らく想像していたサイズより大きいと感じるはずです。実際、同僚が飼っているチワワ君は、9kg・・!決して肥満の9kgではなく、骨格が大きなチワワ君です。(ひょろっとしてスリム。筋肉質です。柴犬サイズですけど)
成犬であれば、その子の体格を事前に知っておくことができます。

✔ 排泄や基本的なしつけが入っている場合がある

犬さんの場合は、排泄は100%屋外で。が身についていました。室内にトイレを設置する必要がない、そして室内で粗相しない、というのは正直ありがたいです。
一方で、「おすわり」「まて」「おいで」等の基本的なしつけは一切入っていませんでした。

✔ ちゃんと懐く

成犬を迎えることの唯一の不安が、「懐いてくれるかな?」でした。結果、懐きます。犬さんは我が家にやって来たその日から懐いてくれ、日に日に信頼関係が築けている実感がありました。

成犬を迎えるデメリット

✔ 子犬に比べ、一緒にいられる年数が短い可能性が高い
✔ 社会性が身についてない場合がある。身に付けるには子犬より時間がかかる可能性がある
✔ 正確な年齢が分からない場合がある
✔ お散歩が苦手/ 不慣れな場合がある
✔ ブラッシングや爪切り、シャンプー、歯磨き等、日常のお手入れが嫌いな場合がある。子犬時代から慣れさせることに比べると、根気が必要
✔ 排泄の習慣を変えるには根気が必要(完全屋外派→屋内派へ等)
✔ 環境の変化に敏感な場合がある
✔ 持病を持っており、里親になると同時に通院や投薬などのケアが必要な場合がある
✔ この子の子犬時代も見たかったな、とふと寂しくなる瞬間がある

✔ 子犬に比べ、一緒にいられる年数が短い可能性が高い

0歳から一緒にいる子犬と、5歳で迎えた成犬を比較すると、単純に「5年」一緒にいられる年数が短くなる可能性がありますよね。
うちの犬さんは約4歳の時に迎えて、もうすぐ6歳になるはずです。(正確なお誕生日が不明なのです)最低でもあと10年、いや遠慮せずあと20年生きてね!って毎日念じています。

✔ 社会性が身についてない場合がある。身に付けるには子犬より時間がかかる可能性がある

うちの犬さんは、社会性がほぼゼロでした。私の前の飼い主さん宅では、5頭での多頭犬飼いだったようですが、ヒトもイヌも苦手でした。今ではだいぶ、ヒトやイヌに慣れてくれましたが、それでも実家のトイプードルやラブラドールレトリーバーのような陽気さ、社交性はありません。
私にだけ懐いてて、かわいい!たまらない!と思う反面、来客やおでかけ、帰省、病院、トリミングなどの時は、毎回気を遣います。

✔ 正確な年齢が分からない場合がある

うちの犬さん、本当のお誕生日が分かりません。前の飼い主さんからは「4歳」と聞いていましたが、お誕生日はもちろん、本当に4歳なのか?も確認のしようがありません。2件の獣医さんに診てもらい、どちらも「まあ、たぶん4~5歳くらいでしょう」と、歯茎や歯、瞳や毛の状態から判断してもらいました。
とはいえ、ふと不安になる瞬間もあります。(実はもうシニアだったらどうしよう・・一緒にいられる年数が短くなるな・・)と。

✔ お散歩が苦手/ 不慣れな場合がある

犬さんの場合は、すぐにお散歩大好きになりましたが、不慣れです。いまだに練習中です。バイクや宅配の台車のような大きな物音にはかなり慣れました。左右うろちょろ歩いてしまうのは練習あるのみです。

✔ ブラッシングや爪切り、シャンプー、歯磨き等、日常のお手入れが嫌いな場合がある。子犬時代から慣れさせることに比べると、根気が必要

子犬時代から全身どこを触っても嫌がらないようにしておきましょう。と色々なサイトや本に書いてますよね。これ、本当に重要です。うちの犬さんはお尻付近を触られるのが大嫌いで、以前はよく「うぅーーー」と威嚇されたものです。威嚇されても、万が一噛まれたとしても、6kgのふわふわなので怖くはありません。適度に無視、適度に声掛けをしながら毎日ブラッシングを続け、今ではだいぶ慣れてくれました。ただ、未だにトリマーさんに「うぅー!」と威嚇している光景は目にします・・

歯磨きも完全NGでした。年齢の割に歯石が酷かったので、今まで歯磨きをしたことがなかったのでしょう。ウエットシートタイプの歯磨きなら、なんとかできるようになりました。

✔ 排泄の習慣を変えるには根気が必要(完全屋外派→屋内派へ等)

「犬さんは100%屋外で排泄。室内で粗相しない」とメリットに書きましたが、これはデメリットでもあります。大雨、台風、雪、強風、、どんな天候でも1日最低2回は屋外に連れて行く必要があります。また、飼い主がインフルエンザになろうが、ぎっくり背中になろうが、足を骨折しようが、排泄のために外に連れて行く必要があります。将来、犬さんがシニアになって、介護が必要になっても、恐らく室外に連れて行かないといけないでしょう。

ちなみに我が家だけに限らず、実家、友人宅、旅行先のホテルや旅館でも、室内では決して排泄をしないので、犬さんの中では「おトイレは外でするもの」と完ぺきにインプットされているのだと思います。

これまで室内でのトイレトレーニングに挑戦してきましたが、私の力不足でおトイレは外派のままです。

✔ 環境の変化に敏感な場合がある

犬さんは「自宅以外 and 私がいない」という状況が苦手です。例えばトリミングに預ける(私は帰宅)、私以外がお散歩に連れて行く、等。反対に「自宅 and 私がいない」や「自宅以外 and 私がいる」は平気です。

✔ 持病を持っており、里親になると同時に通院や投薬などのケアが必要な場合がある

犬さんの場合は、幸いにも持病はありませんでした。また、フィラリア予防もきちんとしていたか定かではありませんでしたが、幸い陰性でした!私のように成犬かつ、個人の元から里親になる場合は、動物病院で一通りの健康チェックは必須だと思います。

✔ この子の子犬時代も見たかったな、とふと寂しくなる瞬間がある

成犬の今でもかわいいのだから、子犬時代なんてとんでもなくかわいかったんだろうな、成長の過程を見たかったな、と寂しくなります 笑。

以上が、私が実際に感じた成犬を迎えることのデメリットです。安易に「成犬かわいいよ!懐くよ!」と無責任な事は言えないので、デメリットの方が多くなってしまいました・・。

まとめ

事前にメリット、特にデメリットを知っておくことで、いざ成犬を迎えた際のギャップが最小限に抑えられるのではと思います。私の経験が、飼い主さんとイヌの不幸抑止に少しでも寄与できれば幸いです。

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