原子力発電所再稼働
作家の平野啓一郎氏がツイートしていたのを、NHKの佐々木理恵さんがリツイートしていて、それをたまたま見た。朝日新聞の世論調査である。原子力発電所の再稼働の賛否の結果について。何と震災後初めて再稼働賛成が上回った。51%、反対が42%、その他無回答が7%であった。
平野氏はたった12年で、賛成が過半数を超えるなんてと憤っていらっしゃった。確かにあの原発事故はいったい何だったのだろう。教訓を活かそうとしない。
その裏には、電気代の激しい値上げがあるとみるが、確かに生活を脅かすほどの値上げ幅であった。政府の陰謀ではないかと勘繰るほどのこの値上げに、日々の生活しか眼中にない庶民は、原発再稼働やむなし、と賛成したのだろう。
その気持ちはわかるが、果たしてそれでいいのですか、と問いたい。寝ても起きても、匕首を首に当てられて、生活するようなものではないか。またどこかで地震が起こったらどうするつもりなのだろうか。
放射能に汚染されない薬の開発でもあれば、話は別だが、確実に人間の身体を侵す放射能を、便利だからというだけで、このまま使い続けていい訳はない。これをクリーンエネルギーとはいわない。
風力発電、太陽光発電、地熱発電。準備にカネと二酸化炭素の排出が伴うが、軌道に乗れば、放射能に頼らなくてもいい世界が来る。
今はそれにかけるしかないだろう。そのためにはもっともっと節電を心掛ける必要があるのだろう。そしてエネルギーの代金はみんなが負担していかなければならないだろう。
未来の子供たちの為にも負の遺産を受け継いではいけない。今は何でも値上げばかりがニュースになっているが、仕方のないことである。どうか皆さん耐えましょう。欲しがりません勝つまでは。
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