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ガラケー

 団塊世代を中心にガラケーはいまだ健在だ。町を歩くと、ガラケーで喋っている人は、ほぼ老人で団塊世代といわれる人たちだ。この世代の人たちは現役時代コンピュータに触れることなく引退した人が多いので、パソコン、スマホ、タブレット関係には疎いのだ。もちろん例外は存在する。バリバリいまだ現役でパソコンいじってる方もいるには違いないが、一般的にというか、主観的にみて、ガラケーいじってるのは老人だけ、というイメージが強い。
 そのガラケーがついに滅びる。早くてauが今年の3月、ああもうすぐである。softbankが2024年1月、docomoが2026年3月に使用できなくなってしまうのだ。もっとも4Gのガラケーも存在はするので(それをガラケーとよべるかは微妙だが)全てではない。つまり昔ながらの3Gのガラケーが使えなくなってしまうのだ。3G回線が終わりをむかえる。
 日本で一番人口が多いこの世代の人たちが一斉にスマホに買い替える時期なのである。スマホ業界、空前の特需景気に沸くはずである。
 しかしこの団塊世代、一癖も二癖もある。私もホームセンターで働いていた時期に何度泣かされたことであろうか。もちろん常識ある紳士もいるには違いないが、なかなか理解してくれなかったり、突然些細なことで怒ったり、常識のない行動をとったりと苦労した記憶がある。一部の人なのではあろうが、この世代の人にはちょっと身構えてしまう。
 ホームセンターでこれなのだから、チンプンカンプンのスマホに至ってはどうなることであろうか、と他人事ながら心配する。
 第一、スマホのショップで働いている人自体があまり詳しくなくて、私でさえ何度も確認したり、間違いをただしたりしている。これが団塊の世代の人たちになれば、どのようなことになるか、スマホショップの店員は泣き出し、店長は収拾にてこずり、怒鳴り声は響き渡ることになりはしないかと杞憂している。
 docomoがまだ4年後なので、まだ大丈夫と思ってはならない。ガラケーの機種も古くなり、バッテリーの持ちも短くなっているはずである。まさにこの春が買い替えの陣のピークであるといっても過言ではない。
 スマホ業界の方々の健闘を祈る。
 

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