パソコンのキーボード

 パソコンのキーボードをしげしげと見ていると、「A」が消えかかっていることに気づく。確かに「A」が一番使うかもしれない。他の母音を確認してみると、そうでもない。ダントツで、「A」を叩いているのであろう。
 続いてよく使っていると思われるキーが、「スペースキー」である。黄色く汚れている。確かに変換する時には必ず押すからなあ。次は「F7」キーである。カタカナ変換が多いのであろう。そして「SHIFTキー」である。
 パソコンはスマホより多く使う。ただし、左手一本である。両手でブラインドタッチなんてできやしないし、練習しようとも思わない。
 もう年寄りの部類に入るのだから、何んもかっこよく早く打つ必要もねーべさー。

 NOTEに記事を書いて出す以外はパソコンのキーボードをたたくことは、あまりなくなった。昔仕事で、報告書やら、何やらをワードやエクセルの書式で書いて送っていたことはあったが、相変わらず片手打ちであった。
 僕が勤めていたホームセンターは、最初はそういう書類やレポートは、皆手書きであった。ワープロの文章もダメだった。当時のボス(みんな、そう呼んでいた。社長ではない。このホームセンターの創業者にして、カリスマ的存在であった。今は引退されている)の好みである。字が下手な僕は、ワープロで出したかったけれど、駄目だった。汚い字を見る方も嫌だと思うのだけどな。1回ワープロで出した記憶があるけれど、書き直しは命じられなかった。
 話がキーボードから離れてしまうが、そのボスは虚礼廃止も謳っていた。中元歳暮、年賀状に至るまで出すな、ということである。これは手間もカネも省けて大助かりであった。
 それでも例年、会社以外でお世話になった人には中元歳暮は送ったし、年賀状も、親戚、友人関係には送っていた。年賀状は家のプリンターで刷って送っていた。
 今はプリンターも故障して新たに買ってない。それほど需要がないうえにインク代が高いからだ。
 仕事も辞めたし、今年から中元歳暮年賀状、一切送らないことに決めた。
 よってパソコンのキーボードはNOTEを書くこと以外はほぼ使うことがなくなってしまった。
 ボケ防止のためにも、左手1本でNOTEを書き続けたいと思っている。
 
 



 

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