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戦戦兢兢

 9月になり、妻のバスガイドの仕事が増え始めた。僕が夕食の準備をしなければならなくなった。通常僕は夕食は食べないから、息子と長子の夕食は、面倒くさいので、冷凍食品で胡麻化すことが多い。
 双極性障害と診断された息子は現在IT関係で就労支援A型で働いているが、最近そんな僕の食事を見かねてか、自分で食材を買って来て、調理を始めるようになった。
 もともと健常児のころは小さい頃から妻より、包丁の使い方も教わり、一緒に調理等していたし、大学と大学院で4年半、独り暮らしをして、いろいろ自分で調理をしていたらしいので、料理自体に抵抗はない。
 こっちは楽なものである。精神病患者がこんなふうにポジティブに動いてくれると寛解も近いかな、と期待をよせてしまう。昼食の弁当も自分で作って持って行く。手間いらずである。
 ただし双極性障碍なので、いつストンと落ち込んで自分の殻に閉じこもってしまわぬとも限らないので、それだけが要注意である。今のところテンションが高くハイになっているようなので、いつそれがくるかと戦戦兢兢している。
 

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