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現実

 近頃、運動もしないのに食欲が旺盛である。危険な信号だ。気づけば、毎日2食にしていたはずが、いつの間にか3食食ってやがる。朝5時、昼10~12時、夕3~5時の3回食っている。夕食はおやつ気分でちょっとだけのつもりが、いつの間にかガッツリ食っている。これで夜7時前後に寝るのだから立派な1日3食である。
 いつも朝起きた時に体重を量るのだが、かろうじてBMI値は25.0を下回っている。しかし空腹時に量った体重なので、朝食後は25.0を上回っているであろう。以前にも述べたが、BMI値25.0が標準体重とデブの境目なのである。デブにはなりたくない。
 夏が来るに及んで、皆、薄着になっていく。見回すと腹の出たおっさんがそこら中にいる。果たして僕はどのように見られているのだろうか。常に腹を引っ込めて歩いていないとデブと思われるのではないだろうか。
 かといってダイエットは最早無理だ。意気地がない。うつ病のせいでもあるのだろう。激しい運動は無理であるし、食欲を抑えて我慢するのも難しい。
 そのままのほうがいいと妻は言う。年相応だという。でも若く見られたいのは誰もが思う事。中年の頃は、随分と若く見られたものだったが、今は年相応か、実年齢より年寄りに見られることが多くなってきた。
 皺も増えた。白髪も増えた。腹も出てきた。抵抗する術はないものであろうか。そりゃあカネを払えば、何とでもできるのだろうけれども、ケチな僕としてはそんなことにカネを使いたくない。散髪でさえ690円の所で切っているのだ。
 ああこのまま老いていくのだろうか。現実は容赦なく襲い掛かる。アーメン。
 

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