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久し振りの読書

 筒井康隆の遺作(まだ生きているよ)カーテンコールを読んだ。これが長編なら気分的に読破する自信がなかったのだが、掌編小説だったので、図書館で予約して借りて読んだ。
 若かりし頃のドタバタでブラックユーモアが豊富なシャープな切れ味はもうどこにもなかった。その意味では正直言うと物足りなかった。昔の笑える毒のある文章を期待してはいけない。90歳近いのである。年齢相応に文章も変わっていくのだろう。
 書評をするつもりはない。ただ久しぶりに本を読んで、しかもあっという間に読み終えたところは、さすがに筒井康隆である。
 ところで最近は家から図書館へ毎日のように歩いている。片道約30分である。妻がミステリー小説を借りて読んでいるため、その本を借りたり、返したり、しているのである。ダイエットの為ウォーキングをしているのだが、目標がないと行く気になれないので、家と図書館の往復は丁度いいコースなのである。そのついでに僕も筒井康隆を予約して借りて読んだということである。
 病気のせいか、昔は相当長い小説も読んでいたのだが、今はしんどいばかりなので、しばらく本は読んでいなかった。実に久しぶりの読書であった。

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