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値上げ

 玉子の値上げが止まらない。店に行くたびに、といえば大げさだが、値上げしている感がある。物価の優等生だったんじゃなかったのか、君は。どうやら鳥インフルエンザによる殺処分で、玉子の供給が追い付かないらしい。去年も今年も結構殺しているのだ。なんて可哀想な。
 でも家庭の必需品だから買わねばならぬ。消費量は多いのだ。高くなったといっても、まだ他の食材と比べればマシである。昭和30年代の玉子が高価だった時代ほどではないのだ。親子丼がうな丼並みの価格になることはないのだ。
 それよりもロシアである。小麦粉が値上げしている。これから先、戦争が深まれば、ますます大変になっていくだろう。パンやラーメンやピザやパスタは高級食材になってしまうかもしれない。
 おまけに原油の値上げに円安で、ガソリン代が値上げして輸送コストが上がっている。
 インフレだ、インフレだ。だけど、皆さんの給料は上がっているのですか。景気はどうですか。円安で一部の輸出を主とする会社は儲かっているかもしれないけれど、コロナで気息奄々なところも多いはず。
 これをスタグフレーションという。とんでもない話になってきそうである。
 これは死ね死ね団の陰謀だ。レインボーマンにお願いするしかないのか。
 あるいは宇宙人の策略か。ウルトラセブンをみんなで呼ぼう。
 日本人は明治時代の食生活に戻って、ごはんとたくあんだけで生活をしなければならなくなったらどうします?
 それでも食べれるだけマシというものかもしれません。
 日本の経済も破綻して失業者が溢れ、生活保護の支給もままならなくなるかもしれない。預貯金も紙切れ同然になるかもしれない。
 玉子の値上げの話だけで、だいぶオーバーなことを連想してしまったが、現実問題として値上げは戦争が終るまでは続くことになるのだろう。どういう結末になるかはわからないが、最悪の結果にだけはなってほしくはないな、と願う。

 


 

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