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嫌いなもの
カステラ
長崎カステラが苦手である。食えといわれれば食えるのだが、好んで食べようとは思わない。あの砂糖を塗したザラメのジャリジャリ感が脳に響く。
そもそもなぜ嫌いになったかというと、妻の職業に関係ある。妻はバスガイドなので、長崎へ行くことが多い。修学旅行といえば、やはり九州では長崎が一番人気であろう。ハウステンボスもあるし、原爆資料館もある。遊びも勉強も同時にできるからだ。
そこでお土産屋さんにバスで集団を連れていくことが多い。そのたびに、カステラ1箱や、カステラの耳の部分だけをビニル袋に入れたものを、もって帰ってくるのだ。特に秋の修学旅行シーズンは、毎日のように長崎へ行っては2,3日して帰ってくるの繰り返しである。
若い頃、最初の内は「うまいうまい」と食べていたのだが、だんだん飽きてきた。そのうち会社に持って行くようになった。とても食べきれないからである。みんな喜んで食べてくれたが、その頃にはもう飽きて嫌いになっていた。しまいには「もう持って帰ってくるな」と妻にお願いする始末である。
そのおかげで、最近はだいぶカステラを見ることがなくなったので、嫌いではなくなってきているかもしれない。
チーズ
チーズが嫌いである。トムとジェリーで、なんであんなにうまそうにチーズを食べるのか不思議でならなかった。とにかく食べた後に残る後味が嫌いである。給食で出てきた時は持って帰って犬のコロにやっていた。コロはそれをうまそうに食った。大好きらしい。食った後、近づいてきて息をこっちに吐かれたらたまらない。チーズ臭いのだ。
結婚してから、だんだん慣らされていった。最初の内は断固拒否だったのだが、歳をとると味覚もかわるものなのか、少しずつ食べれるようになった。今ではピザもチーズケーキも平気である。
酸っぱい物
酸っぱいものがとにかく苦手である。梅干ししかり。酢の物しかり。押し寿司やバラ寿司も、巣の加減が多いとまるっきり駄目である。酢っぱくなければ、南蛮漬けとかは好きなのであるが、とにかく酸っぱいのはNGだ。グレープフルーツとか柑橘類も含めて。これは譲れない。実家の祖父が噛めばグジュッと酢がでるような巻き寿司が好きで、正月などにはよく出されていたが、酢が抜けてパサパサにならないと食べれなかった。もうこの歳になっても嫌いだから、おそらく一生嫌いだろう。
牛乳
牛乳は飲める。乳製品は嫌いではない。昔は嫌いだった。チーズと一緒である。ただ牛乳だけは、今でも飲んだら下す、と思う。というくらい最近は飲んでいないので、定かではないが、多分下すと思う。
ただ小学校の給食の時は牛乳飲んでいたので、慣れなのかな、とは思う。もっとも好んで飲むつもりはない。
メロンパン他
メロンパンが特に代表なのだろうが、砂糖をまぶして、噛んだ時にジャリジャリ感がするのが苦手だ。最初のカステラのザラメでも書いたが、脳に響いて何とも嫌な感触である。ついでにいうと、子供の頃は 羊羹が嫌いだった。あの甘すぎる食感が歯を浮かせて何とも気持ち悪くさせる。もっとも羊羹に関しては今はどうもない。むしろ好きである。
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