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カラオケ

 カラオケは知っている曲なら、大概歌える。特に十八番なんていうのはない。学生時代は2次会で、よくカラオケにいってみんなで歌を歌っていた。
 会社員になっても2次会はだいたいカラオケである。ただし会社員時代は、基本的には先輩を慮って、しゃしゃり出て歌いまくるなんてことはない。あくまで先輩を立てて「○○さん、あれを歌って下さいよ」とか先輩にふることを忘れない。サラリーマンの性であろうか。
 バセドウ病を患ってから、歌が歌えなくなった。酒も飲めなくなった。当然カラオケには行かなくなった。
 とにかくしんどくて声が出ないのである。心臓は常にバクバクするし、耳鳴りはするし、酒も不味い。仕事も発病当初1か月休んだ。
 やっとバセドウ病が治ったと思ったら、うつである。うつとカラオケは関連性はない。声は出るようになった。歌は歌える。カラオケにはいってないけれど、自分でギターを弾きながら歌うことはできるようになった。酒はうつの薬のせいで、止められているけれど。
 ギターで弾き語りするのは、主に井上陽水、吉田拓郎、さだまさしあたりである。70年代フォークが中心だ。
 中学生の頃、特に陽水には衝撃を受けて、好きでギターで歌っていた。中学生の時、生まれてはじめてコンサートで披露した最初の曲も陽水の「東へ西へ」だった。
 貸レコード屋が流行ったのもその前後であろうか。これ幸いといろんな楽曲を借りてはカセットテープに録音していた。今のような時代と違って極めてアナログな時代であった。
 カラオケも今やすごい進歩を遂げて、マイナーな曲まで入っていて、ビックリする。昔の歌本を見ながら、曲を探し、歌っていた頃が妙に懐かしい。
 カラオケボックスなんていうのもなくて、昔はスナックとかでしか歌うところはなかった。
 そうだ、今度、カラオケに行こう。どうせ暇なんだから、昼の時間帯に行けば、安いぞ。ただうつだから昔みたいには、はしゃげないだろうけれど。だって疲れるから。何、それはうつじゃなくて、歳だって?そうかもしれん。

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