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アルゼンチンと日本が似ていると感じた話

 先月、仕事で #アルゼンチン に行った際、空港で、AUの海外定額に切り替えるアプリを起動しましたが反応しません。何で?と泣きながら調べていると、 #ブエノスアイレス の空港周辺では3Gしか飛んでないから、と分かりました。3G!

 空港からホテルまで移動するため、タクシーのカウンターで #クレジットカード を提示します。JAL USA CARDがたまたま期限切れだったので、びゅうカードを出したら「このカード使えません」と言います。VISAなのに使えない。

 仕方なく、他の日系のカードを出したら使えました。カード端末が見慣れない形だったので、アルゼンチンのカード端末か、びゅうカードの問題のいずれかでしょう(びゅうカードに電話したら、「たまに使えない国があるが、どの国が使えないかの情報はない」との回答でした)。

 空港以外で拾うタクシーはカードが使えないこともある、と言われ、念のためホテルのフロントで、ドルからペソへの両替を依頼したら、今は手持ちがないので明日の朝にして、グラシアス、との反応。どうも、その日に宿泊客からフロントに支払われた手持ちの現金の範囲で両替に応じている模様。


 ・・・ということで、色々不便な目に遭いました。全体的に、 #インフラ投資#決済システム の整備が進んでいない様子。国として元気がない影響と考えられます。

 ただよく考えると、日本も似たような面があり、日本にもカード使用不可・現金オンリーの店がたくさんあります。また、為替レートが安くなって大勢の観光客が日本食を目当てに来日しますが、 #観光#農業 に頼っている構造はアルゼンチンも同じ。

 対円のアルゼンチンペソの価値は、ここ10年で1/10位になってしまっています(でも、買い物や食事がさぞ安く済むだろうと思ったら、年率70%のインフレである程度相殺されてしまった)。


 アルゼンチンは、第一次大戦頃までは世界で最も豊かな国だったのに、その後の失政続きで、80年代にはすっかりダメな国になってしまいました。滞在中も、雰囲気が何だかドンヨリしていて活気がない。50年間のうちに「 #モチベーション のシステム」が壊れてしまったみたいです。


 つまり「国は50年でダメになる」ということ。アルゼンチンの人口は5000万人ほどですが、これほど資源の豊かな国なのに、ブラジルの人口2億人に比べて、これだけしか人がいないのはおかしい、と現地の方が語っていました。


 #人口減 に悩むのは日本も同じ。バブルが崩壊して有効な対策が打ち出せないまま、すでに30年が過ぎています。日本でも通貨安やインフレが進むのは歓迎しません。アルゼンチンの状況を見るにつけ、日本に残されているのはあと20年、との思いを強くします。何とかしよう!


 余談ですが、アルゼンチンでびゅうカードが使えない私を救ったカードは、JALカードならぬJAカードでした。

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