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ルイボスティーとたい焼きの似合う夕刻

座ったまま腕の力を失くし、肩の中でねむれ。
平行して行き交う流動性に視線は解放を浴び、
風を浴び、
静音を浴び、
舞う葉と塵を浴びる。

影に囲まれて鮮明に映る景色、そばにあるバス停の庇護能力が溢れては枯れ、反対の成分を通気口から丸呑みするトンネルの壁に指の影を間隔的に塗布していった。

見上げる限りその高さに白樺の箱が並び、小包の所在がいななく遠方から届けられる。あたりに無機物が漂うようになっても、トンネルは枯れずに音頭を伴う。
二分咲きの頃のにおいが保管され、その忘却を見捨てられずにいる。


・隣にすわっていたころ・



イルカの口先が宙を舞う。
何回転した残像が肌に触れたのだろう。


・イルカのくちびる・


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